実例で学ぶ!Narrow QRS頻拍のみかた
全国の皆さん,こんにちは。えかげますたぁ,Dr.ヒロです。2024年度もスタートしましたね。充実した毎日を過ごしている方,何かに向けて鋭気を養っている方,はたまた,今の自分の環境(境遇)を何かしら変えていこうと思っている方・・・ホントに様々だと思います。
でも,どんな職種,立場であれ,臨床現場では“narrow QRS頻拍”の患者さんに遭遇するはず――そう,頻繁にね。
もちろん,全部が全部,心電図検定やX/Twitterなどであれこれ議論されるような,難解で,“ひとひねり”(いや“ふたひねり”?)もあるようなケースではないと思います。
別にアクロバティックな読みができなくても良いのです。ごくごく基本的なことが当たり前にできれば良いんです(ボク自身も基本的にはそれ以外できません)。実例を用いて一つずつ学んでいきましょう。少し長くはなりましたが,丁寧な解説を是非ともご覧下さい。では,問題からはじめます!
【注意】本記事は,noteでの心電図サブスク
『目指せ合格!心電図検定対策講座』
の一つとして扱った記事【第7回】を加筆・修正したものです。
https://note.com/ekagemaster_hiro/n/ndd873590ec11?from=membership-note
メンバーシップ会員の方は,そちら(上記)を見て頂くだけで大丈夫だと思います(圧倒的にコスパも良いはずです)。ご希望があったら,こちらもメンバー様が閲覧できるための工夫をしてみますが・・・。
今回の症例
52歳,男性。1時間前からの冷汗を伴う胸痛の訴え。若年時から時折このような症状が発作的に出ることは自覚していた。今回は特にきついため,自身で救急要請。救急外来で来院直後に記録された心電図を示す【図1】。橈骨動脈は触知可能だが,自動血圧計では測定不可能。
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