【第12回】心電図検定対策講座
【問題編】
対策問題012 (出題: 2024/6/3)
54歳,男性。甲状腺機能亢進症,高血圧にて加療中。12月下旬の某日,朝から自宅でパソコン作業をしてる際に気分不良が出現。ベッドで横になっていたが,強い胸苦しさも出現したため,家人が救急要請。来院時,苦悶表情ながら正常な会話可能。体温35.9℃,血圧127/55mmHg,脈拍62bpm・整,酸素飽和度(SpO2) 99%。来院直後に記録された心電図を示す【図12-1】。
【問題12-1】認められる所見として,適切なものを一つ選べ。
(a) Shark fin sign/appearance
(b) QT dispersion
(c) Electrical (QRS) alternans
(d) Terminal QRS distortion
(e) Camel-hump sign
【問題12-2】予想される閉塞血管部位として最も適当なものどれか。
(a) 右冠動脈近位部
(b) 左前下行枝近位部
(c) 左回旋枝遠位部
(d) 左前下行枝中間~遠位部
(e) 右冠動脈近位部
緊急カテーテル治療が行われ,CCU(冠〈動脈〉疾患集中治療室)に帰室した際の心電図を示す【図12-2】。ごく軽度の胸部症状が遷延している以外には特別な訴えなし。血圧132/64mmHg。
【問題12-3】最も適切な心電図診断はどれか。
(a) 促進心室固有調律
(b) 促進接合部調律
(c) 順方向(性)房室回洞頻脈
(d) 洞頻脈
(e) 通常型房室結節リエントリー頻拍
【問題12-4】この状況における適切な対処方針として最も適切なものはどれか。
(a) アデノシン三リン酸(ATP)急速静注
(b) アミオダロン静注(初期投与量)
(c) 経過観察
(d) ニコランジル静注
(e) 電気的除細動
【解答・解説編】
解答・解説の公表まで今しばらくお待ち下さい!
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