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■ 其の142 ■ 2日連続、過激派関連ニュースで感じたこと。

📙27日(火)・・・桐島容疑者とガリガリ君

 たまに見掛ける指名手配犯のポスターの中でも、なぜか「桐島聡」容疑者の顔写真は記憶に残っています。 1か月前、過激派で活動し逃亡していた彼が、警察に自分の身分を明かしたのちに亡くなったというニュースが話題になりました。
 昨日、その桐島容疑者についての記事を見かけました。

 1974~75年の連続企業爆破事件のうちの一つに関与した疑いがあるとして指名手配されていた桐島聡容疑者(70)は死亡する約2週間前、神奈川県藤沢市にある勤務先の工務店前でうずくまっているのを、近所の人に発見されて救急搬送されていた。当時、介抱した人たちは「指名手配中の人物とは全く気づかなかった」と口をそろえた。
 工務店近くに住む50代の夫婦は1月14日午後3時半ごろ、車で帰宅途中、青いジャンパーを着た男性が路上にうつぶせで倒れているのを見つけた。車を道路脇に止めて近づいたところ、男性は自力で体を起こすことができず、近くに嘔吐(おうと)した跡があった。男性は小さくかすれた声で「胃のがんで、うまく言葉が話せないんだ」と言ったという。 「救急車を呼びましょうか」と声を掛ける夫婦に、男性は「近くのスーパーマーケットにどうしても行く」と答えた。夫婦が「この体では無理だ。必要なものは私たちが買ってくる」と説得すると、男性は「ソーダ味のアイスキャンディー『ガリガリ君』とマスクメロン、箱のティッシュ」を求めたという。  妻がスーパーに向かっている間、夫は近くに住む男性会社員(61)とともに両脇を抱え、男性を2階建てアパートの自室に連れて行った。

毎日新聞

 以前読んだ雑誌に、生死をさまようくらい危険な状態になった患者の中に、「無性にガリガリ君を食べたがる人がいる」という話がのっていました。 わたしには、不治の病とガリガリ君という異色の組み合わせが印象的で、ずっと記憶に残っていました。 それで今回この記事を目にしたとき、ガリガリ君現象は本当だったんだと思いました。
それとは別に、彼が最後に他者からこんな風に助けてもらったことは、(罪の問題を超えて)救いだった気がします。

📙28日(水)・・・中核派活動家の逮捕

 2023年8月6日の「原爆の日」に、平和公園で開かれた集会で、広島市の職員に対し、集団で暴行を加えたとして、中核派活動家5人が逮捕されました。 暴力行為等処罰法違反(集団的暴行)の疑いで逮捕されたのは、いずれも中核派活動家で、 大阪府高槻市の男(37)、 東京都江戸川区の男(58)、 東京都江戸川区の男(40)、 大阪府八尾市の男(36)、 大阪府豊中市の男(37)の5人です。 5人は2023年8月6日の「原爆の日」に、平和公園で開かれた集会で広島市職員に対し、共謀して集団で暴行を加えた疑いです。 警察は28日朝から、中核派の拠点で、広島や東京、大阪などにある「前進社」7か所のほか、全国8都府県の関係先など計14か所を一斉に家宅捜索しました。 平和記念式典の際の集会を巡っては、拡声器を使用するなどした一部の団体に批判があり、市民団体が式典の厳粛な開催を求める請願を提出。 市議会がこれを採択しています。

広島テレビ

 去年の8月6日、この現場にいたわたしは、様々な集団が入り乱れている様子を見て、「結構揉めてるなあ」程度に思っていました。それが半年経ってこんな事件になったことに驚かされました。
過激派とか中核派とかいっても、いまの中高生にはピンとこないでしょう。ですがわたしが大学生の時には、顔バレしないようにマスクとサングラスをした異様な姿を学内で見掛けたものです。 同じゼミのK君(ソフトバンクの孫さんやホリエモンを輩出した九州屈指の進学校出身)は、入学後まもなく中核派に入り、のちに炊飯器爆弾を作って逮捕されました。
平成を通過し、令和となった今、K君はまだ活動を続けているのか、それとも桐島容疑者のように市井に溶け込んで生活しているのか‥‥そんなことを考えてしまいました。


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