■ 其の322 ■ 一冊の本11月号 ≪4≫ 1 須子祐樹 2024年11月14日 16:46 📘朝日新聞出版の「一冊の本」11月号からの抜粋、今日で4回目です。📕爆笑問題の太田さんの「芸人人語」から、 テーマは政治・衆議院選挙についてです。 アメリカのように堂々としていない。傷ついていて、迷っていて、バカ正直で、格好悪い日本そのものが、私の生まれてきた国家だ。 それは、安倍氏の提唱した「美しい国」ではないかもしれない。 それでも私は自分の生てきたこの「戦後」と、この「日本」を否定することは出来ない。そして同じように戦前も否定できない。戦前があって、戦後がある。戦後があるから今の私がいる。私には子はいないが、私の多くの知り合いには、多くの子供がいる。矛盾を抱えた親から生まれ、矛盾を抱えながら育った私達の世代から生まれた子供達がいる。 そんな私も、来年六十になる。還暦だ。ひぇぇ! 私はかつて、戦争を知っていって、戦後を作ってきた世代の人に、こう毒づいたことがある。「あなた達の世代があの戦争が何だったのか、ちゃんと総括して、結論づけてくれなかったから、俺達の世代が困っているんだ。どうしてくれるんだ」 その人は、しばらく黙ってこう言った。「言葉じゃ説明できないこともあるんだよ」「それじゃ困るんですよ! 言葉にしてくれなきゃわからない」 そう食い下がる私にその人は、「あの時代を生きてない君にはわからないよ」と言った。 養老孟司氏だ。 納得は出来なかったし、今でも納得していない。〔P90より〕 よく日本国憲法はアメリカの押し付けだと言われる。その通りだろう。しかし「自衛隊法」は、日本人自らが作った法だ。もちろん、日本国憲法に基づいているが。 その「自衛隊法」の前身である「警察予備隊令」は、石破氏の父、石破次朗が書かれたそうだ。石破氏も政治家になってからそれを知ったという。「自衛隊法」に不満があった石破氏は戸惑ったそうだ。 石破総理は父が作った「戦後」をどう判断するのだろう。 今私はそんな石破総理に、今までこの文章に書いてきたことを全て踏まえて「憲法改正」について、聞きたいことがたくさんある。 かつて養老先生に「あなた達が言葉にしなかったから俺達が困ってるんだ」と毒づいた私は、今、六十手前になり、自分はどうだったろうと自問している。 これからのこの国の形を決めるのは、私の世代ではない。若い人達がとことん議論し、この国の在り方を決めるべきだ。 私は、その手がかりになる議論を言葉にしてこれただろうか。 私は、石破総理誕生で、これからそういう議論が方々で活発になるかもしれないと期待する一方、今回の選挙の争点が、「政治とカネ」であることに、ナンダカなぁ、という気持ちになる。自民党の一番の罪はここにあると思う。〔P94より〕┄┄万事を、あやふやで明確にしたがらない私たち日本的性質は、次世代になっ ても〔良くも悪くも〕変わらない気がします。 単純明快なトランプ大統領 とはほんとうに真逆です。 ダウンロード copy #爆笑問題 #太田光 #石破総理 #芸人人語 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート