2年前、広島県の公立入試がガラリと変わりました。
この事に触れようと思ったのは、医師の木下博勝さんが発言された記事を読んだからです。
🔴公立高校入試はそれまで、内申点と入試当日のテストがほぼ半々でした。
┃ 17% ┃ 17% ┃ 17% ┃ 49% ┃
内申1年 内申2年 内申3年 当日のテスト
🔴これが大きく変更され、内申点は三年分で2割、当日のテストが6割、
あらたに始めた「自己表現」が2割となりました。
入試改革としては劇的変化だと思います。
┃ 20% ┃ 20% ┃ 60% ┃
内申三年間 自己表現 当日のテスト
🔴配分だけでなく、内容的にも以下のように大きく変更されました。
調査書は「通知表の数値」だけになり、先生の所見、出欠やクラブ活動な
どの記録は書かない。
なので、先生からどう見られているかを気にしなくてもよくなった。
遅刻や欠席を気にしなくてもいいし、不登校でも不利にならない。
また、よい評価が欲しくてクラブや生徒会活動などをする必要もない。
ただし、それを補うモノとして「自己表現」を行う。
自己表現とは、完全自由な自己プレゼンです。
部活、趣味、特技、夢や目標、関心がある事柄などからテーマを選定。
作品や写真、資料やフリップなどを準備し、それらを使って5分ほどで発
表をする。ダンスを踊る、落語をするなどもOKなくらい自由。
なお評価はほぼ全員が20点中16点はもらえます。
結論としては‥‥同じ高校を受験する生徒同士では、内申点と自己表現は
あまり差がつかないので、当日テストによる実力勝負になりました。
ゆたぽんも、広島県だったら合格していたかもしれません。
ところで、これだけ大きな変更をした理由の一つとして考えられているのが、2016年の事件です(最後に記事)。この事件があった当日、わたしの所にも当該中学から「そちらの塾に、中三の生徒が通っていませんか」という電話が掛かってきました。事情を知っている者がいないかの確認だったのでしょう。