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■ 其の274 ■ 大学生の帰省
帰省 / 大学生活 / 島根
昨日、島根県から広島に帰省している大学生がやって来ました。
彼はこの春から島根大学に通っており、あれこれ、とりとめのない話をしました。大学生と話をしていると、それだけで若返る気がします。
はじめに、彼の高校時代の特徴を。
理系を選択し、大学は理工学部に進みましたが、塾に来たときはいつも文芸・文化系の雑誌ばかり読んでいました。読むのは好き、でも書くのは面倒くさいというタイプで、数学の途中過程をまともに書いたことはないです。提出物を出さずに留年警告されるなど、いい意味で将来性を感じる逸材です。
大学といえばサークルですが、ツーリングや旅行などのアウトドア系のサークルに入っているとのこと。(高校のクラブにはない)大学ならではの活動はより自由で楽しそうです。
キャンパスの雰囲気を訊いてみると、「なんだか駅のようだ」と言いました。
さまざまな人があふれている所に、会う相手や目的に応じて出掛けていく感じが「駅」っぽいそうです。面白い感覚だと思いました。
バイトは新生活に馴染んでからするつもりで、そろそろ飲食系の裏方を始めたいと言っていました。 わたしは、自分が大学1年の初っ端からバイト生活に浸かっていた当時を思い出し、「あの頃」を語ってしまいました。
月3万の固定給バイトでラジオ局に毎日通っていたとか、デパートの催事場の深夜作業が楽しかったとか、家庭教師とか‥。
また彼はすでに運転免許を持っており、親が車で島根まで来た際、帰りは自分が運転したといいます。いまはバイク免許を取得中。なんともアクティブです。
わたしは、「バイクかぁ、事故しないように」と思わず口にしました。かつて自分も原付に乗っていましたが、今は怖くて乗れません。カラダを剥き出し状態で80キロで走るなんて信じられません。
あとはもろもろ、境港の夢みなとタワーはテンセグリティ構造だとか、サンキュータツオの「ヘンな論文」のエピソードとか、大島てるは削除できるのかなど、二時間近く話をしました。
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ところで、島根大学のある松江市周辺は地理的にユニークな土地です。
上の地図を見ても、左の宍道湖、右の中海という大きな二つの湖にはさまれ、水の豊かさを感じられる町だとわかります。
なお島根県内には、国立の島根大学(定員約1200名)と公立の島根県立大学(定員約480名)の2校しかありません。日本で私立大学がないのは島根県だけです。なので島根から隣り合う広島の私立大に来ている学生も多いです。