
[書評] 家が買えない
いつかの日経新聞で紹介されてタイトル買いした。
本書のポイントは、以下3点に集約できる。
不動産価格の高騰は、実需によるものではなく投機マネーに依るため、将来に渡って高騰が続くのかは疑問。なので、焦って不動産を購入することはない。落ち着こう。
都心の不動産価格は高い。それは、通勤時間という価値観で測ったときに、オフィスのある都心に近いことがイコール不動産価値になっている。ただし、今後もその価値観が続くのかは疑問が残る。
他の人にとって価値の高い不動産が、あなたにとって価値の高い不動産ではない。住む場所は、衣食住を伴う生活の基盤になるもの。何が大切かは一人ひとり異なるはず。不動産を買う前に自分がどのような価値観を持っているか自己分析をすべし。
タイトルは衝撃的であるが、内容は至って真っ当。これから住処としての不動産を買う人は読んでおくて、後悔のない買い物ができると思う。
自分のときは、マンションギャラリーを2,3個巡ってめんどくさくなって、一番最後に見たところで購入をした。終の棲家として腹をくくっているので後悔はしていないが、本書を読んでいたらいろんな選択肢を持ってマンション選びができていただろうなぁと思った。
不動産投資本ではなく、家を買う前に読むべき本!
(余談)
そういえば、ハヤカワ新書を読んだのは人生初であり、どんなレーベルなのか調べてみたところ、2023年6月に立ち上がった新しいレーベル、とのこと。自分の知らない新書レーベルがまだまだあるんだなぁと思った。
参考