【実体験】インスタの"ビジネス勧誘詐欺"に引っかかってみた結果とビジネス勧誘の実態【マルチ商法】
こちらのノート、以前はてなブログにて3部作に分けて投稿したものになりますが今回noteで全編まとめて掲載します。良かったらご覧ください。
**
突然ですが皆さんはInstagramは利用されてますか?**
今の時代Instagramをほとんどの方が利用されてると思います。Instagramを利用していたらDMでこのような文章を見かけたことがあるかと思います。
今回はそのInstagramのビジネス勧誘詐欺に引っかかってみた話についてを書いていきたいと思います。
普段このようなDMは無視するのですが、シンプルに暇だったのと"どのような形で勧誘をしてくるのか"、"勧誘した人はどのような得をしてるのか"が気になり返信してみました。
みなさんは真似しないでください^^
って言う理由も本当ですが「フォロバありがとうございます」「大学はどこですか?」「趣味はなんですか?」のような他愛もない話から始まったせいでまんまと返信してしまいました。相手は某有名私立大学の女子大生らしいです。(チョロ)
ですが途中から「投資が〜」って話が出てきて「まだビジネス勧誘かよぉw」って思ってその場でブロックする手もありましたが勧誘の手口が知りたくなり返信しました。
どうやら"ビットコインボルトが儲かる"という話らしいです。
こうして話を進めてると「話だけ聞いてくれ」と相手が懇願してきます。
この時点でラインの交換→ライン通話の誘導が行われます
ここで「話聞いてもし面白くなかったら飯を奢る」と相手が言ってきたので「通話めんどくさいので話面白い関係なしに飯おごってくれないですか?」と"無視される"前提で聞いたのですが相手が乗り気で「飯奢る」と言ってきたので乗りました。
こうして僕は詐欺師から焼き肉をおごってもらえることになりました。
「いやぁw勧誘に乗るかわからないやつに焼き肉奢るとか羽振りいいなぁww」
とか思ってました。
こうして詐欺師と実際に会うことになりました。詐欺師とはいえ女の子と焼き肉行ける上に奢ってもらえるのかぁw人生ちょろいなぁwと思ってたのですが、待ち合わせしていた京都の焼肉屋に行ったところ閉店してました。別の焼肉店を提案したのですが「お金足りるかなぁ」と詐欺師が呟いてました。
いや、稼げるビジネス(笑)やってんのにお金ないんかーいw!
ここで引き下がると遠路遥々京都に来た意味がないと思い必死に焼肉屋に連れて行ってもらうように粘りましたが詐欺師の口車に乗せられ結局ラーメンになりました(ラーメンごときだったらわざわざ会わなかった(失望))
こうしてラーメン店に入り説明を受けました。
詐欺師「今ビットコインボルトがアツいんですよ私は五万円突っ込んだのですが三年後には50万になります」
僕「そうなんですか?なんで始めようと思ったのですか?」
詐欺師「コロナが流行していて就職が厳しそう、自分からなにか行動をしないとやばいから」
僕「なるほど。何故僕のような赤の他人にそんな儲かるビジネスをわざわざ教えてくれるんですか?普通儲かるビジネスなら他人には教えないと思うんですが(この世の心理)」
詐欺師「みんなに行動して欲しいからです。」
僕「失敗するリスクは無いんですか?」
詐欺師「組織が全面サポートしてくれます」
この手法の”答え”が出ました。
彼女が僕にビジネスを紹介するのはおそらく紹介すれば紹介料が入るからです。ですが念のために聞いてみました。
僕「紹介料とかもらえるんですか?」
詐欺師「まぁw(図星)」
やはり紹介料目当てだそうです。どうやら彼女は友達にも紹介し今月二人の紹介に成功したそうです。(話を聞くところ大量の友達に聞いてほとんど"怪しい"と言われ断られるらしい)
まぁここまでのまとめですが
◎いいビジネスがあると持ちかけ組織に加入させる
◎紹介料でお金を稼ぐ
◎焼き肉すら奢るお金がない
ということでここからは
『インスタビジネス勧誘の実態』、『僕を勧誘してきた某有名私立大学の女子大生がそのビジネスを始めるきっかけ』、『勧誘し始めた理由』についてを考察していきたいと思います。
まずは彼女がビジネスを始める理由を考察する前にマルチ商法について触れていきたいと思います。
マルチ商法について
会員が新規会員を勧誘し、その新規会員が更に別の会員を勧誘する連鎖により組織を拡大する販売形態のことを『マルチ商法』といいます。
そして国民生活センターによると従来の化粧品等ではなく投資や儲け話等の""モノなしのマルチ商法""の相談が増加してるとのこと。
皆さんお気づきだと思いますが…
そうです。このインスタのビジネス勧誘の実態は『マルチ商法』なのです。
皆さんマルチ商法についてを簡単に理解していただけたと思うのでここからは本題の""彼女がビジネスを始めた理由""についてに触れていきたいと思います。
まずまとめると
◎僕を勧誘してきた女子大生は普通にリア垢で僕のことを勧誘してきた。
◎そのビジネス(ビットコインボルト)をはじめてまだ二ヶ月らしい。
◎リアルの友達も勧誘してる。
◎そのビジネスの組織に所属している。(おそらくまだ下っ端)
◎まだそこまで儲けてないっぽい(前回の焼き肉のエピソードから)
◎話によるとバレーをずっとやっていて大学でも部活に所属。(このエピソードから真面目な性格だと推測)
恐らく彼女も"被害者"のひとりです。
彼女が話していた『コロナが理由でそのビジネスを始めた』という理由、これに関しては嘘偽りのない本当の理由だと思います。
ここからは推測ですがコロナウイルスの影響で始まった経済の下降、そこに危機感を感じた彼女は前々から気になっていたが始める勇気がなかった『投資』の話を他のビジネス勧誘の人から誘われた。または『投資』についてをインターネットで調べたと思います。彼女はあまり知識がなく真面目な性格だったためその胡散臭いビジネスにまんまと引っかかってしまったのだと思います。その組織の口車に乗せられ半ば洗脳状態。その組織の上層部に「今ビットコインボルトが来てる」「うちのグループはマルチ商法ではない。」「絶対に儲かる」というような言葉で洗脳されたのだと思います。以前記事で読んだことがあるのですがマルチ商法は本当に冷静な判断ができなくなるそうです。
普通インスタグラムのビジネス勧誘は別のアカウントを作って勧誘をしてるイメージがあります。しかし彼女は普通にリア垢で勧誘をしています。ここからもわかるように本当にその""胡散臭いビジネス""を信じているのです。
おそらく彼女自身、自分の行為が『マルチ商法』だということに気づいていたら余程なサイコパスでない限り友達には紹介しないと思います。
そしてこれが胡散臭い商売だということに気づいていない彼女は次々と友達を勧誘します。しかし殆どの友達は”胡散臭い商売”だということには少なくとも気づいていて勘の鋭い人はマルチ商法ということまで気付いていたかもしれません。しかし”胡散臭い商売”ということに気づけなかった二人は勧誘されてしまいます。(前回の記事参照)
彼女は実際に会ってみても「普通の女子大生」にしか見えませんでした。マルチ商法をしているという意識がなく、組織に洗脳状態にされ本気で儲かると思いビジネスを勧め紹介料をもらってるのだと思います。
そのうち彼女もこれがマルチ商法だったということに数年後気づくでしょう。彼女はこのビジネスがきっかけで友達を失います。そしてお金も失うでしょう。しかしもうその時には手遅れで失ったものは戻ってきません。
『マルチ商法』に引っかかる人は自分のビジネスが『マルチ商法』だということに気付いてない方が殆どだそうです。彼女に起きたことはこれから自分にも起こるかもしれません。
ということでここからは勧誘詐欺師本人に実際にそのビジネスが「マルチ商法」かどうかを聞いてみたのでそのやり取りをご紹介してこの記事は終わりにしたいと思います。
ということで聞いてみました。
返信が来ました。
まぁとにかくセミナー(コロナウイルスの影響でオンラインセミナーらしい)への招待はかかせません(笑)
「自分ではうまく説明できない」等の理由をつけていちいち参加を勧めてきます。相手からすればセミナーへ招待できれば勝ちなのでしょう。
本人によると「マルチでもネズミ講でもない」そうです。これではどのような点が違うのか本当に違うのかという点が不明なのでもう少し続けて聞いてみます。
とにかく電話を勧めたがります。
少し粘ったところなんとかLINEで当人の言い分を聞き出すことに成功しました。
『マルチは上の人だけ儲けて下の人は儲からない』
しかしこの彼女の認識はそもそも間違っています。
マルチ商法はねずみ講とは違い販売力さえあれば後から加入した人でも上の人を追い抜くことは可能です。
また実際に稼げてることをアピールしていますが実際会った際(その1参照)「一日三百円ずつ増えてるんですよ」と専用サイトの仮想通貨の画面を見せてもらいました。しかしこの組織の仮想通貨は3年間等の長期の契約しかできません。その期間の中で組織が破綻したらどうするのでしょうか?
また、「わざわざ詐欺のところに入ろうと思わない」とありますがマルチ商法に引っかかる人は殆どそう思っていると思います。
このように"詐欺"としか思えないようなのがビジネス勧誘の実態でした。
彼女は恐らく現在進行形で騙されており、このビットコインボルトへの投資は詐欺でマルチ商法だった。
という認識でいいと思います。
皆さんもお気をつけください
ということで長文でしたが読んでいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?