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埋もれていた想い

人を叱るのが苦手です。

でも今日は厨房でいい加減な態度で調理している、
という部下がいることを知り、
上司として注意しないとな、と思ったのです。

自分がやめてほしいことや、
自分の仲間が誇りを持って取り組んでいる仕事に対して
まじめに取り組まないのは
よくないことです。
それは言い切れる。

私が分からないのは、どうやって伝えるか。
叱る相手に嫌な思いをさせたくない、
納得できなくて陰口を言われたらどうしよう、
とか…もやもやと膨らむ不安。

だけど、言いたい。伝えたい。
やっつけでも、どう思われても、言わなくちゃ。

そう思って精一杯伝えた内容は
「最初は分からないのは仕方ないよね。
でもまわりはいい加減な行動してると見てるからね。」
でした。


まず言葉にして伝えられたことで、
正直スッキリしました。
今までは「最低限の仕事をこなしてくれればいいんだから…」と、伝えることを諦めることが多かったから。
少し自分の成長も感じたのは事実です。

だけど、何か引っかかる。
もっと伝えるべきことがあったような気がしてます。

そもそもなぜ私が注意したかったのか、
ということが、伝えられなかったからかもしれません。

私が本当に伝えたかったのは、
調理員さんの細かい心遣いが
患者さんの満足感につながっていること。

調理員さん達は
ほうれん草の切り方一つでも
筋まで切れているか、
形にばらつきはないか、
確認する意識を持って取り組んでくれている。

調理はただの作業ではないんだよ。
みんながどんな工夫をしているのかを
見て、学んで
自分にできることはなんだろう…
っていう姿勢がもう少しあってもいいと思う。

いい加減な取り組みは、
誇りをもって働いてくれている調理員さんに
失礼だからやめてほしい。

ということでした。


後から文字にすると、整理して伝えられるのに…。
全く自分はダメダメだな…。
なんて、落ち込む今日です。

だけど、文章にして見返すと
私結構熱いこと考えてるな、
なんて感心しちゃったりもして…←

こんな想いを伝えられないのは
正直なんだかもったいないような気までしてきました。

私は昔から誰にでもヘコヘコする癖があって
別にそれで損をした事はないし、
謙虚な姿勢と捉えてもらえればいいや。
…くらいに考えていたのですが、

このヘコヘコが邪魔して、
本当の自分の気持ちを伝えられないのは
なんだか嫌だな、と感じたのです。

もっと自然体で話せたら…
誰にでも自分の意見をさらりと伝えられる大人になれたら…
なんて考え始めると、
また自分を責めてしまいたくなるのですが…

人の反応を怖がる私も、
胸の内で熱い想いを抱える私も、
うまく伝えられないと悩む私も、

裏を返せば
人の気持ちを考えられる
優しい私でもあるから。

ヘコヘコも悪いことではないけれど、
使い時を考えるのも大切で、
本当に伝えたいことがある時には
落ち着いて自分の言葉を発する自分になりたい。

そのためには
知らない間に隠しがちな自分の熱意に
気づけるくらい
自分の気持ちを見つめること。
そして、大切にすること。

そんな風に切り替えたいな、と思いました。

最近は、結婚して夫と家族になって、
もし自分が親になった時のことを考えたりすると、
他人を優先しすぎる自分の性格も
改めないとな、と考えることが多くなりました。

これまでは、自分だけの人生で、
自分が我慢して済ましていたことも沢山ありました。
でも、自分が他の人を優先しすぎると
それを夫や子どもにも強いることになる。
そういうことがきっとこれから沢山あるんだな、
と思うと

自分だけの人生ではないんだなぁと感じて
同時に
自分の気持ちを大切にすることが
自分の大切な人たちを守ることに繋がるのかな、
とも思います。

そう思うと、
なんだか頑張れそうな気がしてくるのです。


自分の中の熱い想い。
さくさく掘り起こしてあげたいと思います。


長文になってしまいましたが、
ここまで読んで頂きありがとうございました。

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