北半球に住んでいる私たちは、完璧にサンプロテクトするのはもったいない!
ビタミンDは、人体内で様々な重要な役割を果たしています。
がんの予防から気分の浮き沈みにまで関係しているので、ストレスフルな現代社会を生きる私たちにとって、間違いなく重要な栄養素の一つです。
1・ビタミンDの役割
以下にビタミンDの代表的な役割を挙げます。
カルシウムやリンの吸収促進 (骨・歯)
小腸でカルシウムやリンの吸収を促進する働きがあります。
これによって、骨や歯の形成や維持に必要なカルシウムやリンが体内に適切に取り込まれます。免疫機能の調節
免疫細胞の働きを調節することで、免疫機能を維持する役割を持っています。
免疫の暴走を抑える働きから、コロナ禍で注目を集めました。筋肉の強化
筋肉の収縮や運動機能を調節する働きがあります。特に高齢者や運動不足の人には、筋肉の強化に役立つことが知られています。
不足すると、骨粗鬆症や自己免疫疾患、筋肉の低下、冬季鬱、アレルギーなどのリスクが高まることが知られています。
ビタミンDは、皮膚に紫外線B(UVB)が当たることで合成されます。
紫外線Bが十分に当たらない季節や、日光を浴びる機会が少ない人、またはビタミンDを豊富に含む食品を摂取しない人などは、ビタミンDの不足が起こる可能性があります。
そのため、適切なビタミンDの摂取を心がけることが重要です。
2・ビタミンDを多く含む食品
ビタミンDは、自然界では限られた食品にしか含まれておらず、食事からの摂取量も限られています。以下は、ビタミンDを多く含む代表的な食品とその含有量です。
魚介類
鮭(100gあたり約10~20μg)
マグロ(100gあたり約4μg)
サバ(100gあたり約5~10μg)
にしん(100gあたり約10μg)
たら(100gあたり約1~2μg)
卵黄(1個あたり約1~2μg)
乳製品
牛乳(100mlあたり約0.3μg)
チーズ(100gあたり約0.2~1μg)
きのこ(100gあたり約0.1~1μg)
ビタミンDはサプリメントでも摂り入れることができますが、過剰摂取は健康障害のリスクを引き起こすことがあるため注意が必要です。
3・北半球でのビタミンD合成は難しい
ビタミンDは一定以上の血中濃度になってはじめて、役割を発揮できる栄養素なのですが、食事だけで安定的に血中濃度を維持することは難しい面があります。
南半球に比べて日照時間の短い北半球に住む我々は、ただでさえビタミンDの合成にはハンデがあります。
私は札幌に住んでいるので、冬場は絶望的であることがわかります。
とはいえ、夏の間に燦々と太陽の光を浴びることに不安がある方も多いと思います。
UVBフィルタリング技術によって、ビタミンD合成に関与する紫外線は通す日焼け止めもあります。
4・ビタミンDが合成できる日焼け止め
ビタミンDの血中濃度が上昇するには一定の時間がかかりますので、夏を大事に過ごしましょう。
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