公務員試験レポート【管理栄養士】
暑くて茹だるような気温ですね。
外に出ると溶けてしまうので、エアコンの効いた部屋からなかなか抜け出せません。
社会人6年目の今年、5月に仕事をやめ、公務員試験を受験しています。
まさに背水の陣。備忘録を兼ねてレポートしてみます。
試験勉強について
公務員試験の勉強に本腰を入れたのは昨年の秋でした。
とにかく公務員になりたい!と思っていたし、管理栄養士の募集が出るなんて可能性はないに等しいので、一般行政の専門試験の勉強から始めました。
経済学で見事に躓き、思うように進みませんでした。
3月、各市町村で募集が出始めるころ。
なんと転居先となるA市で管理栄養士の募集が!
一般行政で専門試験が必要となるのは、A市のみだったので、すぐさま専門試験の勉強をやめ、管理栄養士の専門試験に切り替えました。
私は過去国家試験の過去問3回分を解いた後、「過去問ドットコム」でひたすら苦手分野の問題を解きまくりました。
5月から無職だったくせに、最後の1週間で焦り始め、やっとスパートをかけました。
大本命 管理栄養士職での受験
一次試験
管理栄養士の公務員試験はこれで3回目でした。
過去2回の試験は他の市町村で受けましたが、一般教養と小論文のみでした。どちらも最終面接で落ちています。
今回は初めて管理栄養士の専門試験がありました。
専門試験は「記述または択一の問題」とありましたが、実際は30問のマークシート式で、国家試験とほぼ同じ内容でした。
体感では、9割前後解けたと思います。
二次試験(最終)には、受験者のうち約1/3が残りました。
二次試験
二次試験は面接と一次試験の時に書いた作文が見られます。
事前に面接カードを提出し、それを元に面接官から質問がきます。
面接対策で準備した回答
・志望動機
・退職理由
・なぜその市町村なのか
・長所/短所
・資格をとった理由
・腎臓病療養指導士の資格を持っていたのでそのエピソード
・部署異動について
・チームワークを発揮した経験
・集団の中でどんな役割をするか
実際の質問
・志望動機
・退職理由
・小論文試験の内容について(雑談のような感じ)
・腎臓病療養指導士の資格とは?それをどう活かしたか
・前職での仕事内容
・どの部署を希望するか
・栄養指導の実践
栄養指導の実践があったのは盲点でした。
栄養指導媒体をいただき、それについて面接官に簡単に栄養指導をしてみてください。とのことでした。
即興が苦手すぎる私は、言葉に詰まりながら話をまとめることはできたものの、相手に伝わらないなんとも分かりにくい指導だったと思います。
見事に管理栄養士としてのセンスや経験のなさが見抜かれた気がします。
結果
結果は不合格でした。
20名近く受験し、合格者は1名ということでした。
ハローワークを活用し、面接対策も十分に行った上での不合格だったので、後悔はありません!
受験の感想
今回受けてみた感想です。
筆記試験の点数は高ければ高い方がいい
当たり前ですが、点数は高い方が良いです。
管理栄養士は特に募集が少なく、倍率という相対的な要因が合格に大きく影響します。管理栄養士試験は受験者数が多ければ多いほど、優秀な方も多いです。
一般的な公務員試験は筆記試験で6〜7割取れたらいいと書かれていますが、今回の試験は8割以上がボーダーだったのではないでしょうか・・・。
専門試験がある場合は、過去問の対策で十分だと思うので、着実に点数を狙いましょう。
小論文や作文に関しては、序論・本論・結論がまとまっていること、文章が長くなりすぎないことを意識しました。市町村ごとの総合計画や食育推進基本計画には目を通し、生活習慣病やフレイルなどの問題とそれに対する政策、管理栄養士が行なっている教室やレシピ考案などの情報収集はしておいた方がいいです。
面接は正直相性次第?
面接は自分の長所やスペックを見られますが、正直相性の要素が非常に大きい気がします。管理栄養士として働く方にはそれぞれの理想の管理栄養士像があると思います。その理想像の要素をどれだけ多く持っているか、それを見極める場だと感じました。どんな理想の管理栄養士像でも、間違っていることはありません。自分と面接官の性格的な相性も大いに影響します。なので、自分の理想の管理栄養士像を持ち、面接対策を万全にした上で、不合格だったとしたらそれは相性が悪かっただけで、誰も悪くないと思います。
まあ、頭では分かっているけど、不合格という現実はつらいです。無職なので笑
管理栄養士という仕事について考えさせられました
私はアドリブが下手なので、栄養指導も得意ではありませんが、事前準備や情報収集を徹底して、患者さんと真剣に向き合うことでカバーしてきました。しかし管理栄養士という仕事は、結局はどんな場面でも対人において、どれほどのパフォーマンスができるかが大切だなあとつくづく思いました。
また、自分の仕事が人の健康に大きく関わっていることを実感しました。前職はなかなかに癖の強い患者さんばかりだったので見失っていましたが、より分かりやすい指導を行い、成果も重視しなければいけません。
これらが得られただけでも、十分挑んで良かったなと思いました。
まとめ
公務員試験はこれで3回受けて、3回不合格です。
向いてないなあと思います。笑
今回は無職だったこともあり、時間はたっぷりあって、働きながらの受験という精神的ストレスはなかったです。しかし収入面の不安や時間があるからこそ考えすぎてしまうため、それはそれで悩みました。既卒の方は働きながらの受験がおすすめです。
管理栄養士の公務員試験という狭き門に挑むこと、これはなかなかに大変ですが、挑まなければ、「あの時受けていれば・・・」と後悔すること間違いなしです。
少しでも、挑戦する方の参考になれば嬉しいです。
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