心の中にあるフェンス

軽々しく超えようとしてくる人とは、やっぱり仲良くなれないの。簡単には言えない自分の気持ち。言わせようとしてくる人たちとの戦い。もう心はボロボロで、何も考えることができない。


わたしなりの精一杯の気遣いが届かなかったら、一生懸命考えた言葉も意味がなくなっちゃうのかな。傷付けたくないけど、はっきり伝えなきゃいけないとき。わたしの選んだ言葉が凶器になってしまわないようにと願うけれど、相手がどう思うかの責任までは背負えない。


「さっきのあなたの一言で不愉快な気分になりました」と伝える意味はあるんだろうか。長く付き合い続けたい相手でもないのに。言うだけで一苦労。相手の気持ちは管轄外だから、無責任になってでも伝えた方がいいのか、傷付けないとは限らないから伝えない方がいいのか。


やっぱり世の中、言ったもん勝ちなんだなあ。何のためらいもなく、気持ちを言えちゃう人がいちばん強いなって思う。人前で弱音を吐けるかどうか。自分を信じられる人に圧倒される。ズバッと言い切れることが全部良いこととは思えないのは、わたしの弱さなんだろう。

話を聞いてほしいってどういう感情?本音と建前の境目はどこにあるんだろう。悩みなさそうってよく笑われるけど、言わないからって何も考えてないわけじゃなかったよ。


こんな頼りない自分が情けなくて泣けてくる。いつもわたしは間違っている。