22年間、「ありがとう」を伝え続けた男の末路。
今日は、このnoteを読んでくれているあなたに「ありがとう」というたった5文字の言葉がもつ、信じられない力を紹介したい。
プロフィール
ある日のレジ待ちでのひとコマ
いつも通り夕食の材料をカゴに入れ終え、レジ待ちの列に並んでいた。
ぼくの前には3人のお客。
子連れのお母さん。
授業終わりの大学生。
頑固そうなお父さん。
いつもなら、自分の順番が来るまでKindleで本を読んで時間をつぶすが、その日はなんとなく彼らをぼーっと眺めていた。
一人目のお母さん。
会計が終わりレシートを手渡されると、何も言わずにカートを押して商品をバッグに詰めはじめた。
二人目の大学生。
耳にイヤホンをつけ、店員さんの「駐車場はご利用ですか?」という問いかけに無言で首をふり、「お支払い方法は?」と聞かれ「paypayで」と一言だけ発して支払いを終えた。
三人目のお父さん。
乱暴にカゴを台にのせ、「現金!」と強めの口調で伝え、去っていった。
なんてことない日常の風景。
だけどぼくには、この光景が強く印象に残った。
なぜレジでの光景が忘れられないのか?
家に返ってからも、あの光景が頭から離れなかった。
なんでそんなに印象に残ったんだろう?
その晩、眠りにつくまで考えて、一つの答えにたどり着いた。
前に並んだ3人の口から、「ありがとう」という言葉が一度も出なかったからだと。
小学生の頃の顧問の教え
小学年生の頃、サッカー部の顧問の先生が、こういう言葉をくれた。
「場、環境、人への感謝を忘れるな」
小学生の頃の記憶はほとんど思い出せないのに、この言葉だけは、10年以上たった今でもぼくの心に強烈に残っている。
これだ。
小学生の頃にもらったこの言葉が、無意識に残り、大切にしたい価値観として自分の心に刻まれていた。
改めて、普段の自分の言動を振り返ってみると、事あるごとに「ありがとう」と伝えていた。
電車から降りるとき。
会計をしてもらったとき。
ごはん屋さんから出るとき。
深く考えたことは無かったけど、自分の口から「ありがとうございます」という言葉が出ていた。
だから、余計に「ありがとう」と言わずに立ち去っていった三人が、強く印象に残ったんだと思う。
なぜ感謝が大切なのか?
ちょうど昨日、ある経営者の方とお食事をさせていただいた。
Mさんは、資産数十億を超える、誰が見てもわかる成功者。
そんなMさんから、たくさんのお話を聞かせていただいた中で、一つの話に強く感銘を受けた。
この話を聞いて、「成功したからそんな余裕があるんだろ」と感じる人も中にはいるだろう。
逆だ。
間違いなくMさんが成功したのは、この考え方を忘れずに、周りの人を大切にしてきたからだろう。
Mさんはとんでもないぐらい成功しているのに、ものすごく丁寧で腰が低い。新卒でなんの取り柄もない僕たちの言葉にも、真剣に耳を傾けてくれた。
3時間近くお話した中で、確信をもって言える。
感謝を忘れない人は、強い。
22年間、「ありがとう」だけは言い続けた。
ぼくも、小さい頃から「ありがとう」だけは、周りの人に伝え続けてきた。
突出した才能がなかったぼくは、いつも周りの人に助けられてきた。
だから、最低限「ありがとう」という言葉だけでも返したかった。
そして、22年間「ありがとう」だけは言い続けた今、ぼくに面白いことが起きている。
副社長Kさんが、Mさんの話の後に、みんなの前でぼくに向けてこんな話をしてくれた。
こんなにも素敵な言葉をもらうことができたのだ。
この場には、社長、副社長Kさん、Mさん、同期1人、インターン生1人とぼく、6人がいた。
普通、みんなの前でこれだけ褒められたら、嬉しさよりも気恥ずかしさの方が勝つだろう。
だけど、ぼくは気恥ずかしさを1ミリも感じなかった。
どんな感情か言葉にするのは難しい。
だけど、うれしいという感情より、もっと幸せな気持ちになれた。
22年間の人生のなかで、一番うれしい瞬間だった。
これから。
今日は「ありがとう」という言葉が持つ、信じられない力を伝えたかった。
このnoteを読んでくれているあなたは、きっと本当に素敵な方だと思う。
釈迦に説法かもしれないけど、ぜひ「ありがとう」を伝える習慣は大切にしてみてほしい。
最初は感情が乗らなくてもいい。
まずは、言葉にして「ありがとう」と伝えることへの抵抗をなくすこと。
そうやって続けていくうちに、段々とそこに感謝の気持ちが乗ってくる。
そんなあなたのことを、誰かが見てくれている。
そして、回り回っていつか自分に返ってくる。
そんな循環が生まれると、あなたの周りには感謝があふれる人間関係ができてくるはずだ。
少なくとも、ぼくの周りはそうなっている。
タダでこれだけ人生が豊かになるなら、やらない理由はないだろう。
これからも、ぼくは「ありがとう」を伝え続ける。
だから、ぜひあなたも。
最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます^^