人生初のハッカソン参戦
ぼくは今、長崎のスタートアップでインターン生として働いている。
今日はインターン先の会社と、県内のサイバー企業と共同開催するハッカソンに、運営兼プレイヤーとして参加した。
人生初のハッカソン参加。
初めて感じたハッカソンの雰囲気と、感想を残しておきたい。
プロフィール
ハッカソンとは何か?
そもそもハッカソンとは、ハッカソンとは、技術を駆使してシステムを操るという意味のある「ハック(Hack)」と、42.195キロという長距離を走る「マラソン(Marathon)」を合わせた造語。
エンジニアやデザイナーなどが集まってチームを結成し、意見やアイデアを出し合いながら決められたテーマで一定期間開発を行い、システムを最終日に発表して成果を競い合うイベントのことだ。
参加者にとっては知識や技術だけではなく、コミュニケーション能力やリーダーシップなどのヒューマンスキルも高める機会になる。
また、長崎ではクリエイティブ人材が集まるイベント自体が少ないため、つながりが生まれる場でもある。
そんなハッカソンに、ぼくは運営兼プレイヤーとして今日から3日間参加することになった。
起業家3人によるトークセッション
ハッカソンに先駆け、インターン先のCEO・CTO兼株主(エンジニア)・共同開催のサイバー企業のCEOによるトークセッションが行われた。
彼らの話の中で印象的だったのは、
「イノベーションを起こすためには、常識をぶち壊さないといけない」
という言葉。
今回のハッカソンには高校生も参加していて、ちょうど高校卒業後の進路に悩んでいた。
そんな高校生に向けて、長崎という地でWeb3領域で起業したサイバー企業の社長は、この言葉を伝えていた。
「常識に縛られるな」
高校を卒業したら大学にいかないといけない。大学を卒業したら就職しないといけない。
学校教育というかなり閉鎖的な環境で過ごしていると、選択肢は進学しか考えられないのも無理はない。先生はいい大学に行くことが人生のすべてだと言うし、ほとんどの先生も大学を卒業してそのまま教職についた人がほとんどだろう。
だから、今回の起業家たちの言葉というは、高校生の彼にとってはかなり刺激的だったと思う。
(1年前の学校教育に洗脳されていたぼくも、インターン先の社長の言葉は今でも強く印象に残っている。ちなみに、社長は長崎では「宇宙人」扱いされているらしい。)
こういう機会が、遅くとも高校教育の中で全員が体験できる場が必要だし、教員の採用条件も「社会経験を数年した者」みたいな条件を加えるべきだと感じた。
人生初のハッカソンスタート!
トークセッションが終わると、チーム分けが発表されアイデアソンがスタートした。
アイデアソンでは、それぞれの視点や経験からアイデアをとにかく出し合い、実際につくるサービスを練っていく。
ぼくが振り分けられた班は、IT企業で働いている社会人、音楽活動をしている大学2年生、漫画家の女性、そしてSNSの運用をしている自分という4人になった。
ハッカソンのテーマは、「長崎から世界にも通用するサービスを!」
このテーマのもと、4人それぞれがアイデアを出し合った。
その中で、早速考え方の違いに気づく。
ぼくはこのテーマを、「長崎だけではなく、他の国でも需要がありそうなサービスを考えろ」という風に捉えた。
だけど、残りの3人は、「長崎の魅力を世界に!」という風に受け取ったようだ。
どちらが主催者側の意図しているところなのか分からず、モヤモヤが残ったままとりあえずアイデアを出し合った。(ハッカソン前のトークセッションで、「サービスを多言語化させるだけでスケールできる」という趣旨の話があったので、多分「長崎を絡めて考えろ」という話ではないと思う。)
「これがチームでやることの難しさなのか」
友達ならまだしも、チームのメンバーは今日あったばかりの人ばかり。
意見のすり合わせがスゴく難しい。
そして、出てくる意見もなんかありきたりなものばかりで、ワクワクしない。
そんな時間がただただ過ぎていった。
昨日はアイデアソンの時間が1時間程度しかなかったので、まあしょうがないとしよう。
今日の午前中でもっと練って、ワクワクするアイデアを出し合う。そのために、今日は自分がチームを引っ張るつもりで参加しよう。
ただ1つ、今回のハッカソンで唯一にして最大の懸念点。
「チームに1人もエンジニアがいないってどういうこと!?」
その話はまた後日。
大物緊急参戦!
アイデアソンをしていると、急に大物が登場した。
日本におけるWeb3領域の先駆者である、JPYC株式会社 代表取締役社長 「岡部典孝」氏のサプライズ登場。
ビックリしすぎて言葉が出なかった。
こんな大物が長崎に、そしてぼくが働いている会社に来るなんて…
聞けば、たまたま長崎に別用で来ていたが、ハッカソンをやっていると聞きつけて急遽話をしに来てくれたそうだ。
「こうやってつながりが生まれていくんだな」
そう感じた瞬間だった。
最後に
運営側にたってみると、イベントを開催するのには色々な意図があることに気づくことができた。
とりあえず、2日目からは参加者として集中できそうなので、いい時間にできるように積極的に参加したい。
17日目、クリア。