「悩む」と「考える」は違う
今日は、ぼくがスタートアップで業務をこなしていく中で感じた、「悩む」と「考える」の違いを残しておきたい。
プロフィール
「悩む」時間はもったいない
スタートアップでは、常に新しい仕事が降ってくる。
経験したことがない業務を前にした時に、あなたは何を考えるだろうか?
インターンを始めて、最初に任せられた仕事は、「社長が登壇するイベントの企画・集客・運営・司会」だった。
もちろん、イベントの経験は一度もない。
そんな中で当時のぼくは、どうにか自分の頭の中だけで解決しようともがいていた。
集客ってどうしたらいいんだろう?
タイムスケジュールってどんなだっけ?
司会なんてやったことないよ…
自分で解決したいということしか頭の中になかったぼくは、オリジナルで考えようと頑張った。
だけど、進まない。
1週間後にミーティングがあったが、何も進捗報告ができなかった。
そこで、気づいた。
「悩んでも、何も解決しない」と。
もちろん、何も考えずに「わかりません」と放棄するのはただの怠慢。
だけど、10分悩んでわからないことは、それ以上考えても答えは出てこない。
そのまま悩み続けても、ただの時間の無駄なのだとはっきり分かった。
悩んでも、答えが出ないワケ
なぜ、悩んでも答えが出ないのか?
それは、「悩んでいる」ときは、答えが出ないと薄々感じながらも、考えていないと思われないように、「考えるフリ」をしているだけだからだ。
自分の頭では答えが出ないと気づいていながら、考えようとするのは、仕事においては本当にムダだと思う。
「悩む」と「考える」の違い
「悩む」は、「考えているフリ」にすぎない。
一方、「考える」とは、「答えはある」と確信しながら、答えを出すためのプロセスを組み立てていくことだ。
この違いをはっきりと意識しておかないと、本当に時間がムダになる。
「考えている」ときは、目標とする結果を達成するためには、何について考える必要があり、それをどれくらいの水準で満たしていけばいいのかを考えている。
イベント集客を例に、「悩む」と「考える」の違いを見てみよう。
最終目標が、「イベント集客20人」だったとする。
この目標を達成するために、Aさんは悩んでいる。
そんなことを考えている。
一方、Bさんは、次のようなプロセスで考えた。
悩むだけで答えが出ないAさんと、考えて次のステップが明確なBさん。
この違いが、仕事ができるかどうかに大きな違いをもたらす。
「答えは出る」という前提で、「考える」
「答えは出る」と持っているのか、「答えは出ない」と思っているのか、その前提の違いで、アウトプットに大きな違いが出てくる。
答えは出ると思っていれば、その答えを出すためのステップを考え、最低限、自分の意見を提案できる。
ただ悩んで、時間がだけが過ぎ、「わかりませんでした」と言われるよりも、何をどう考え、どこがわからないのかがハッキリしている人、
どちらと仕事がしたいでしょうか?
ぼくも、まだまだ足りない
ここまで、ちょっと偉そうに書いてきたけど、ぼくもまだまだ。
気づいたら、悩んでいるだけで、答えが出ない旅に出ようとしていることもある。
その時間を減らしていきたい。
考える時間を増やす。
そのために、ぼくが今やってみているのが、目に見えるもの全てに疑問を投げかけてみること。
「なんでミネラルウォーターのパッケージは、水色が多いのか?」
「日曜日のスーパーには、どんな客層がきているのか?」
「レジ待ちの人たちは、何をしているのか?」
「あの店のあの看板は、なぜこの色でこの書体なのか?」
とにかく全てに「なぜ?」を問いかけ、その答えを出すためにのステップを自分の中で組み立てる。
そして、実際に答えを出すためのステップを実行してみる。
そうやって、常に考えていくことで解像度が上がっていく。
とりあえず、1年間この習慣を続けてみてよう。
5日目、クリア。