「役割が人を育てる」は本当か?
仕事終わり。
尊敬する大好きな先輩とご飯へ。
2人で焼き鳥ともつ鍋を食べながら話した中で、たくさんの気づきがあった。
今回はその学びや気づきを、いくつかの記事に分けて残しておきたい。
プロフィール
入社20日の現在地
ぼくは今、長崎のスタートアップで新卒1年目の社員として働いている。
正式に入社して20日の今、色々と考えさせられることがあった。
会社は組織。
その形態は様々で、一般的な組織は、TOPの社長の下にそれぞれの部署のリーダーがいて、その下に新卒を始めとする社員がいる。
ぼくが今いるのは、一番下の層。
まだ小さい組織ゆえに、直属の上司はCMO(最高マーケティング責任者)という立ち位置だ。
だから、基本的に仕事はCMOから直接任されることが多く、チャットのやり取りもCMOと行うことがほとんど。
この体制の中で働き始めて20日が過ぎた今、自分の役割について思うことがある。
それは、「新卒1年目の新入社員」として働いていると、マズイということ。
一番強く感じたのはココだった。
一般的な企業では、やっと研修が終わり配属先が決まる頃だろう。
だけど、ココはスタートアップ。
整った研修制度なんて有るはずもなく、やったことがないような仕事が当たり前のように降ってくる。
入社して3週目の今の段階で、
新企画のプロジェクトマネージャーに任命され、メルマガ原稿を書き、LPの修正依頼書を作成し、メインサービスのSNS運用責任者になり、部下も1人いて、広告クリエイティブも作っている。
つい1ヶ月前までインターン生として過ごしていた1年半とは、大きな違いだ。
単純な仕事の量は労働時間だけではなく、「役割」を与えられたことで、その重みを強く感じている。
「責任者」という役割を与えられたことで、全ての場面において自分が主体的に考え、自分の意見を言うことが求められる。
「まだ1ヶ月目だから間違えてもいい。たとえ見当違いなことを言っても、自分で考えることが大切だよ」
上司がそういう風に声をかけてくれたことで、物怖じせず自分で考えたことを言語化し伝える挑戦ができている。
一方で、「まだ1ヶ月だから」という部分には、多少の危機感も感じている。
今の自分に足りない力
正直、ぼくの仕事のパフォーマンスは「1ヶ月だから」許されている部分が大きい。
自分主導でやっているつもりではあるけど、ほとんど全ての場面において上司が手を差し伸べてくれる。
それだけならいい。
何より強く感じているのが、”圧倒的な視座の違い”。
今の自分は、視座が低すぎる。
任せられた仕事をこなすことだけに夢中になって、
「そもそもなぜこれが必要なんだっけ?」
「売上に対してどんなインパクトがあるんだろう?」
そんな基本的な部分が見えなくなっている瞬間が、何度もあった。
その度に上司がアドバイスをくれて、やっと俯瞰的に見ることができているような状態。
このままだと、1年後も今と同じようなことを繰り返している気がする。
視座を上げるために
何かを変えないといけない。
だけど、何が変えられるだろう?
そう考えていた中で昨日、先輩が一つの考え方を共有してくれた。
この言葉が、今のぼくには深く突き刺さった。
役割が人を育てる。
間違いないと思った。
入社してスグに新企画のプロジェクトマネージャーという「役割」を任せられたことで、「自分が動かないとプロジェクトが進まない」という状況が必然的に作り出され、周りも自分に対する接し方も、”企画責任者としての接し方”に変化した。
この一連の変化の中で、自分が視点がほんの少しだけ上がったのを感じた。
きっとこれが「役割が人を育てる」ということなんだろう。
この1年をどう過ごしていくか?
「視座を上げる」
言葉で言うのは簡単だけど、実際にやろうとするとものすごく難しい。
役割として与えられても難しいものを、平社員マインドで働いていて得られるわけがない。
だから、ぼくはこの1年、「新卒1年目だから」という言い訳を絶対に使わないと決めた。
この言葉は便利な半面、マイナスな影響がかなり強い。
ちょっと油断したら、学生時代の甘さに引き戻されそうになる。
そんな誘惑に負けないように、まずは自分の中からその言い訳を捨て去ることにした。
そのマインドセットが自分の中で定着してきた頃に、はじめて周りからの見え方も変わってくるだろう。
その環境を、まずはこの1年作っていこう。