第2話 アーティスト
「アーティスト」とは、芸術家。何かを創り、表現する人のことをいう。
英語圏で、この「アーティスト」は
”artist”と”artiste”の2つの言葉がある。
“artist”は芸術家のことを指し、
”artiste”はダンサーや歌手などの芸能人を表しており、線引きされていることもわかる。
しかし、現在日本国内ではこの「アーティスト」の使われ方も曖昧になってきていると感じた。
テレビで歌を歌うあの歌手。アーティストだろう。
個展を開く有名な画家。アーティストだろう。
この辺までは一般的に頷ける位置付けになるかとは思う。
しかし、
あの名作を生み出した小説家は?
生花で賞をもらったあの先生は?
もっといえば、
小さなライブハウスで演奏をするあのバンドは?
貴方の髪を切ってくれる美容師さんは?
生徒にわかりやすい授業をつくって披露してくれるあの学校の先生は?
私個人の意見を言えば全て表現者であり芸術の一環で「アーティスト」ではないかと思う。
先に述べた、先生という職業は指導者では?と言われるのも納得するが、自身が学んできたことを後世に表現して伝えている点で言えば立派な表現者の仲間だと私は思う。
こんなこじつけの様な話。
そう。そろそろ気づいた頃だろう。
私はこの世に生きとし生けるもの、全て、貴方自身も表現者であり「アーティスト」であるのだと考えている。
常日頃から自身の感情を表し、友人や家族、恋人にその感情を伝える。
これぞ立派な表現者なのではないだろうか。
この世はアートに溢れている、誰かがそんな言葉を残した様な気がする。まさにそう。
生きているだけでアートを生み出せる世界、なんだかすごくどうでもいい1日が素敵に見えてくる気がする。
さて、私にもアーティストとしての自覚が出てきた所で今日の表現者としての活動を終えるとするか。