僕の撮りたいもの。僕が感じる美しい自然感。展示「烏兎の痕跡」を経て
今日は、僕が撮りたい対象の話。
僕が初めて展示を開催したのは、2021/6/20にフューチャーセンターならしのの「はじめの一歩フェスティバル」で企画を発表して実施した「烏兎の痕跡」だ。コンセプトは下の画像のように設定した。
ごくごく簡単にしてしまうと。
・時間の流れの指標としての自然・風景
・人が映らない風景に人がいたことを妄想させるもの
このふたつが僕の目には美しく写っている。
確かに自然の豊かさは綺麗だ。だが、人の痕跡が全く感じられない自然に僕は愛着を感じられるだろうか。
人によっては、ただゴミを写しているように映るかもしれない。人は汚してばかりでけしからんと思うかもしれない。だが僕には、そこに人がいたことを感じ、時間と自然が絡み合っていく感じがたまらなく愛おしいのだ。
少し写真を見ていこう。
このテーマを僕の中で、カタチにさせた風景。座っている人が霊体として僕の脳の中に見えてくる。
同じ環境を人間または生物が与え続けたことで生成された道。足音が聞こえてくる。
門・有刺鉄線・植物のつる。サビと枯れが時間の経過を感じさせる。巻いた人間、放置されたことで侵食する自然、愛おしい。
人間の痕跡が自然によって上書きされていく過程。人がいた自然。
まだまだ、解説したい写真はあるのだけど、ドライブから同期できないから今日はこの辺で。
侘びた心で日常のみる。コンセプトに対して正しくなくて良い。
美しい風景は変化していく。すべては妄想なのだから。