2022年の年金法改正!繰り下げ受給について解説!
こんにちは。
本日は、年金の繰り下げ受給について解説をしていきます。
みなさんご存知の通り、現代の日本では、少子高齢化がますます加速しています。
それに伴って、政府は年金制度の改正を行いました。
その一つが、年金の繰下げ受給についてです。
繰り下げ受給とは
年金は、基本は65歳から受け取ることができます。
しかし、年金受給の開始のタイミングを遅らせることで、受給額を増やすことができます。
受給開始を1ヶ月遅らせるごとに、0.7%ずつもらえる年金が増えていきます。
例えば、年金受給を2年遅らせて67歳から受給を開始すると、
0.7%×24ヶ月=16.8%
となり、死ぬまで16.8%上乗せされた年金を受け取ることができます。
逆に、65歳よりもっと早くからもらいたいと思ったときの、繰り上げ受給をすると、1ヶ月前倒しをするごとに、0.5%ずつ死ぬまでもらえる年金が減額されます。
2022年の改正でどう変わる
この繰り下げ受給の制度が、2022年4月から変わります。
これまでは、基本受給は65歳から、前倒し後ろ倒しは最大5年が限界でした。
つまり、60歳より早く年金をもらうことはできないし、70歳以降に後ろ倒しすることはできませんでした。
しかし、今回の改正でこの後ろ倒しの部分が75歳まで可能になります。
少子高齢化が進んでいるので、元気な高齢者には、どんどん働いてもらおうという趣旨です。
75歳まで繰り下げ受給することで、
0.7%×120ヶ月=84%上乗せされます。
例えば、年金の受給額が年間100万円の人は65歳になったとき以下の3つの選択肢があります。
・今から死ぬまで100万円の年金を受け取り続ける
・5年後から死ぬまで142万円の年金を受け取り続ける
・10年後から死ぬまで184万円の年金を受け取り続ける
今回の改正でこの3つめの選択肢が増えました。
そして気になる損益分岐点はこの通りです。
70歳まで繰り下げを行うと81歳まで生きれば、元が取れ、75歳まで繰り下げを行うと、86歳で元が取れます。
まとめ
このように、今回の年金制度の改正により、年金の繰り下げ受給の選択肢の幅が広がりました。
日本の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳です。
それを考慮すると、繰下げ受給は決して悪い賭けではないのかなと思います。
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