命綱とコロナ渦をおもしろくする呪文
『日本の夜明けぜよ』 by 坂本龍馬
明治維新の侍のように、
職場でひとり声に出してみた
画 by 健ちゃん
いまいちピンッとこなかった
僕が夜明け
と聞いて思い出すのは18歳の頃
エジプトから帰ってきて
【ピラミッドと砂漠が見たくて、
ロシアの空港会社でモスクワを経由
してカイロに行った】
帰ってきたら
いてもたってもいられない!
次に目指すは
【微笑みの国ベトナム、インド】
お金貯めようと思って
雑誌の裏面で見つけた
アルバイト募集
愛知県の住み込み
自動車ライン工場!!!
隔週日夜逆転する
働きづめの生活を半年。
2勤は夜中の1時頃まで働き、
残業もあって
帰宅するのは朝方3時頃
身も心もヘロヘロだったけど
とにかく月がキレイ
当時、工場のスタッフは
10代後半から20代前半の男たちで
各班のアルバイトスタッフを
見てくれていた
リーダーは30代
ラインには、
命綱みたいな紐
があるんです!!!!!!!
約60秒で1台の車が流れてきて、
部品をインパクトなど
工具を使って
取り付けていくのだけど
疲れてくると
だんだん自分の位置が下がって
もうヤバイ、後ろの工程にぶつかる
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
となったとき、引くんです
命綱の紐を
一目散に
30代のエース職員さんが
飛んできてくれて
助けてくれた
この18歳の時
大人って立派なんだな、と思った
困ったときに助けてくれる
当時の僕にとって、
大人とは
カッコいい30代の社員さんだった
気づいたら俺もいい歳になったもんだ(笑)
国の夜明けならぬ
18歳のあの時が己の夜明けだったナ
コロナ渦
時代の生き証人になった私たち
ニューノーマルの世に
何が命綱かはわからないが
呪文のように唱えている
言葉を最後に贈ります
『おもしろき こともなき世を おもしろく』
by 高杉晋作
またお会いしましょう
アディオ~ス