光線? 視線? 「英語のそこのところ」第143回
【前書き】
今回、投稿するエッセイは7年前の2017年9月14日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。
東京駅とか、品川とか船橋もそうですがターミナル駅を歩いていると、わたしはなぜかNative English Speakerに話しかけられます。それってなぜかな? というのを解き明かした話です。(著者)
最新刊「新宿英語嫌い物語」発売開始!
英語嫌いだった私の英語・英会話マスターへの道
VERSANT スコアアップ法を大公開
英語なんて好きでもないし、得意でもない。ていうか、むしろ嫌い。でも、仕事で英語を教えなきゃならなくなった! さあ、こまったぞ、どうする?
これは作者の15年にわたる英語との格闘をギュッと濃縮した英語スキルアップ物語。
英語・英会話習得、VERSANTスコアアップの詳しいやり方、学習期間がわかって、ふつふつとやる気が湧いてきます。
拙著「英語の国の兵衛門」のkindle版を出版しました。
2008年に株式会社メディア・ポートより上梓され、その後同社の解散により入手不可能になり、みなさんにはご迷惑をおかけしておりましたが(一時は、古本が2万3万ぐらいで取引されていたようで。いやはや、私には一銭も入りませんが_| ̄|○)、kindle という形で復活させることが出来ました。
これを機にぜひお手に取ってみてください。
映画や小説の台詞を英語にして英語力を鍛える「ESM Practice 実践英語・英会話力トレーニングドリル20」発売中!
English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト(全10巻)で、英文法を網羅しましたので、「ESM Practice 実践英語・英会話力トレーニングドリル7」以降では、様々なコンテンツの名言、名台詞を英語するより実践的なトレーニングをやっています。
この「ドリル20」では小学館のFootball Manga「アオアシ」 のセリフを題材に英文を作っていきます。英文を作ってみたあと、ぜひ「アオアシ」を手に取ってください。面白いですよ。
考えて、考えて、考える。
するといろんなことがいずれ考えなくてもできるようになる。
そうしたらようやくそれが自分のものになる。
似てるけど、やっぱり勘とは違う。
人間は考える葦である。
おれもコーチ陣も質問してくる奴が大好きだ。
目立ちたい、おれが、おれがという急造チームで自分を出すなんて難題だ。
そこで必要なものは何か?
自分は何をすべきか?
そう、おれたちがこの場で見たいのはインテリジェンスなんだ。
英語でどう言うのでしょうか?
このテキストを使えば、きっちり身に付きます。お試しください。
【本文】
この夏は、営業を頼んでいる方や受講生の方からの紹介もあって新たな受講生をご紹介していただき、充実した夏になりました。船橋の書斎からテレビ電話でレッスンをご提供することも多いんですが、結構、対面してレッスンをされたいという受講生の方もいる。私の顔なんか見なくたっていいだろうになぁと思いつつも、まぁ、実際会ってというのがご希望であればできるだけ要望には答えたくなる性質なんで、千葉の船橋、東京の大森、市ヶ谷、御茶ノ水、八重洲、茨城の水戸と、一丁前に忙しいふりをして飛び回らせていただいております。こういうふうに仕事があるのはあり難いことで、感謝の念しかないんですが、一つ困ったことがあって、なんでか受講生が卒業してくれないんですねぇ。もう充分会話はできるレベルになってるんで、私の友人のNative English speaker 講師を紹介しますよ~ と申し上げるんですが、いや、このままでとおっしゃる。ありがたいはありがたいんですよ、もちろん。でも、ある程度会話ができるようになっているんで、今までと同じことをご提供するのは、ちょっと申し訳ない。私の英会話のカリキュラムを習得していただくと、最後に必要なピースとして残っているのは『瞬発力』なんです。英語で話しかけられたときに、ぱっと整った英語が出てくる力という意味なんですが、やっぱりそれはNative English Speakerとのやり取りをしてもらった方がいいんで、私としては手を付けないでいたんですが、どうもそういうわけにはいかなくなってきていて、どうやって『瞬発力』をつけてもらおうかと、最近は「ああだ、こうだ」と思案しています。
まぁ、そんな真面目なこととか、地球の未来とか、近代とは何か? とか、今書いているバイオレンス小説のストーリィとか、くだらないことも含めて、いろいろ四六時中考えてるもんで、移動はもっぱら電車になる。車の運転なんて、こわいこわい。ステアリングを握りながら超高層ビルの上で主人公と敵役の戦いをどう盛り上げるか? なんて考えていたら、事故を起こすに決まってます。
そんな妄想癖のある私にとって、いま住んでる船橋ってところは車の運転をせずに済む便利なところで、電車を1回か2回乗り継げば首都圏のどこにでも行けちゃう。大森に行くときは、品川で乗り換えれば済みますし、市ヶ谷、御茶ノ水、八重洲に至っては乗り換えなし。水戸だって、柏で乗り換えればすぐです。
なので、私はもっぱら電車で移動しているんですが、この間東京で総武快速線から京浜東北線に乗り換えようとしたときに、また、Native English speaker に話しかけられた。「また」っていうのは、本当に「また」なんですよねぇ。Native English speaker がなにかを察知するのか、それとも私が変な光線を出しているのかわからないんですが、人の多いところに行くと、よくNative English speaker に話しかけられてしまう。 ご存知の方も多いと思いますが、私は決して愛想がいい方じゃない。むしろ、「李徴」ってなもので、「性、狷介、自ら恃むところ頗る厚」い。「博学才頴」でないのは残念ですが。
で、話を元に戻すと、東京駅のコンコースを歩いてたんです。そしたら、京浜東北線と山手線のホームへと上がる階段の下のところに、4人ほど人が固まっている。ああ、よけなきゃなと思ったら、Excuse me. と来た。なんで英語が話せるってわかるんだと毎度の思いに駆られながらも、Yeah. というと、
「新宿に行きたいんだけど、この上の電車に乗ればいいのかい?」
って言うんです。東京駅ですからね。新宿なら山手線よりも中央線に乗った方がずっと早く着くんで、
「山手線でもいいけど、ちょっと時間がかかるよ」
って説明すると、
「早い方がいいんだけど」
とのこと。
「急ぐなら、中央線がいいよ。ほら、あそこ。あっちのホームからの電車に乗れば15分さ」
「ああ、ありがとう。中央線だね」
「そう。じゃあ、良い旅を」
「おお、ありがとう!」
と、まぁ、ちょっとした国際交流。それはそれでよかったなと思って大森に向かったんですが、ちょっとこの謎を解きたいと思いましてね。大森のオフィスで弟子の友希に「また話しかけられた、なぜだ?」という話をしたんです。そしたら、即ぐ答が返ってきて、あっさり長年の謎が解けちゃった。岡目八目と申しますか、出藍の誉れと申しますか、見る人が見ると判るんだなぁっと変な納得をしてしまいました。
で、なんて言われたかというと、
なんて言われたか知りたい人は購入してね。
ここから先は
¥ 110
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?