SSS(全国大学生満足度調査®)コラムVol.11 :【総括編】満足度調査を通じて、「選ばれる大学」へ
※本調査結果データの二次利用は全て禁止とさせていただきます。
二次利用ご希望の際は、株式会社マインドシェア(edu-info@mindshare.co.jp)までお問合せください。
【総括編】満足度調査を通じて、「選ばれる大学」へ
2023年2₋3月に実施したSSS。大学生を対象にした調査としては、国内最大規模(有効回答数:計13,081名)であり、「学生の体験に基づく発信」こそが、大学のブランド価値向上につながると考え、調査を実施しました。
その結果について、全10回にわたりコラムとしてより詳細な内容についてお届けしてまいりました。
改めて、「SSSの特長」は、
1.株式会社マインドシェアの教育機関に対する300校/1,000調査の実績に基づき設計された、35指標で満足度を把握
2.満足度指標と入学前期待/今後の重要度を比較が可能
3.貴学の調査結果と本調査(全国約13,000人に対する調査の結果)の比較が可能
多角的な視点で「満足度」「学生の実態」を把握可能!
これまでのコラムで、
「満足度には様々な要素が関連している」
「学生の属性・タイプ別に満足度が大きく異なる」ことを紹介してきました。
とりわけ、「推奨度」「大学における居場所の有無」が大きく満足度と関連していることが明らかになりました。
全10回のコラムでは十分に取り上げられませんでしたが、次のような視点でも詳細な分析が可能になっています。
1.大学の所在地(地域)
全国10エリア(「北海道」「東北」「北関東」「南関東」「甲信越」「東海」「北陸」「近畿」「中国・四国」「九州・沖縄」)に分けて、分析が可能。貴学と同エリアの大学に絞った比較分析も可能です。
※地域によって回収数が異なるため、詳細はお問合せください
2.大学種別
「国立」「公立」「私立」に分けて、分析が可能。
最も回収数の少ない「公立」でも800s以上の有効回答を確保しています。
3.通学時間
「30分未満」「30~60分未満」「60~90分未満」「90分以上」に分けて、分析が可能。
なお、この4区分の中では、「30分未満」が約36%となった一方「60分以上」も約37%に達しました。
4.学部偏差値
「60以上」「50~59」「41~49」「40以下」の4区分に分けて、分析が可能。
※偏差値は一部補正をかけています
5.入学形態
大別して、「年内入試」「一般選抜」「それ以外」に分けて、分析が可能。
6.学部詳細
調査で聴取した「73の学部・学科」での分析が可能です。
※学部・学科によって回収数が異なるため、詳細はお問合せください
なお、「73の学部・学科」を「10系統」にまとめた学部系統別の分析を回収数の観点からもお薦めしています。
7.成長への期待/成長実感
「大学入学前に伸ばしたいと思っていた能力」「大学入学後に伸びた能力」を12項目に分けて5段階聴取。期待と実感のギャップを把握できるとともに、学生のタイプ別の分析が可能。
8.居住形態
「実家暮らし」「一人暮らし」「その他」に分けて、分析が可能。
今回の調査では、「実家暮らし」が約63%と最も多くなりました。
9.学生生活における不安点
「経済的」「生活環境」「健康」「学業」等、学生が不安に感じている分野に分けて、分析が可能。
なお、最も不安が多い分野は、「就職や進路」で約61%、次いで「学業」が約31%に達しました。
学校の主役は学生。だからこそ…
原点に戻り、「学校の主役はだれか?」と問われた際、あなたはどうお答えになりますか?
様々な見方はあると思いますが、私たちは「学生」だと考えています。
学校の主役である学生に満足度を聴取し、学生の期待に応えられているかを定点的に測定・把握し、調査結果を踏まえた必要な改革を実施することで「選ばれる大学になる(あり続ける)」。満足度調査の実施意義として、改めて胸に刻んでおいていただきたいと思います。
ここ数年「タイパ」という言葉が広く使われるようになりました。
私立大学新入生の家計負担調査によると、1990年度から2022年度の30年間で大学生の生活費が4分の1に減っており、大学生の「生活のゆとり」「学校への期待」「求める内容」も大きく変化しています。
4年制大学はここ30年で約1.6倍に増えました。デジタル人材育成のため、理系学部の定員を2024年度からの4年間で計1.1万人増やすという報道もあります。国内の大学の風景も大きく変わりそうです。各大学/学部がどのような価値を定義し、大学生活において「より良い体験」をいかに学生に提供していくか。激動の時代だからこそ、学生の声に耳を傾ける満足度調査の重要性が一層増しています。
「大学・教育機関におけるスクールマーケティング」×「調査企画・分析」のプロフェッショナルであるマインドシェアが貴学のより良い大学運営をサポートいたします。
このような取り組みに関心がある方は、ぜひお気軽にご相談・お問合せください。