第19回・猫はどう見えている?
暗闇にキラリと光るブルーの眼。
私達人間とは違うとても印象的な眼をもつ猫たち。
一緒に暮らしている飼い主さんはどのように見えているのか気になったことがありますよね?
今回は猫の見え方についてお話ししてみようと思います。
猫は視力がいいと思いますか?
動物では人のようにランドルト環を使って視力検査は出来ないので一概にいい、悪いという比較は難しいのですが、人とは違った様々な特徴をもっています。
まず、意外ですが遠くを見ることについては人よりも苦手です。
しかし、人よりも広範囲を一度に見る事ができ、かつ素早い動きをするものを認識する能力に長けています。
例えば追いかけている獲物が急転換するような動きを捉えるのが得意だったり、ぼんやりと遠くの視野でも素早く動くネズミには気付きやすいという事ですね。
それから、暗いところでは私達の6〜8倍よく見えているといわれています。これはタペタムという人間にはない反射板を網膜の下に持っているためです。冒頭にお話したブルーの眼というのはこの反射板の色なのです。
ちなみに黄色や緑の子もいます。
最後に色に関しては赤を認識する事ができません。
赤は、緑から茶系の色としてみえています。
以上が猫の見え方についてのまとめです。いかがでしたか?
(獣医師 萩原)
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