第二回・水が怖くなる病気~犬編~
皆さん、こんにちは。
今回の記事は、犬に関する内容です。
さて、皆さん、
水が怖くなる病気をご存じですか?
正解は「狂犬病」です。
狂犬病が人に感染し発症すると、多種多様な神経症状を呈し水が怖くなる事もあるそうです。犬での発症の場合も狂犬になる狂騒型と麻痺が起こる麻痺型に分けられます。
発症した場合の死亡率ほぼ100%の凶悪ウイルス病で、未だに全世界で年間5万人以上が発症・死亡しています。
狂犬病の清浄国は日本、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、英国、ノルウェーなど十数カ国にすぎず、日本のように狂犬病についての危機感が薄い国の方が少数だと考えて良いのでは無いでしょうか。
日本では狂犬病予防法により、犬への狂犬病ワクチン接種が義務付けられていますが、接種率は登録犬の70%程度に留まっているようです。
現状では、犬での狂犬病発生の可能性はかなり低いですが、旅行者の帰国後発症→死亡例は発生していますし、台湾では2016年に50年ぶりに野生動物から犬への狂犬病が発生しています。
毎年4~6月は狂犬病予防接種期間と決められており、期間内のワクチン接種が義務付けられていますが繁忙期を避け3月中に済ませて頂くことをお勧めします。
今回の記事が少しでも狂犬病についての理解を深めるきっかけになれば幸いです。
また次の配信でお会いしましょう!
(獣医師 鶴田)