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ストレンジャー・シングスが提案するイマーシブな体験型ストア

80年代のインディアナ州の田舎町を舞台に、12歳少年の失踪事件に端を発するミステリーを描いた大ヒット作、ストレンジャー・シングス。2016年にNetflixのオリジナルドラマとしてシーズン1が公開されるや、瞬く間に世界中で大ヒットし、エミー賞やゴールデングローブ賞ではドラマ部門の作品賞にノミネートされるまで、その快進撃は続きました。今年の夏にはシーズン4の配信が決まっている本作ですが、現在ニューヨークのタイムズスクエアとロサンゼルスにて期間限定で開催されている、話題の公式ポップアップストアに行ってきました。

LAではGlendaleにあるショッピングプラザの一角に店舗が設けられている
入口に飾られていたのは、オープニングシーンでも印象的なネオンのタイトル
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再現された劇中セットで写真撮影ができる

さすがNetflix監修のストアということだけあって、ドラマの中でメインキャラクター達が足繁く通っていたショッピングモールや名シーンのセットが完璧に再現されていました。熱狂的なファンにとってはもちろん、SNS映えする写真が撮れることは、特にGenZといった若い世代の来場者には嬉しいポイントです。

母子がクリスマスライトを使って交信する名シーンで登場するリビング
バックドロップの前では、子役たちが乗っていた自転車に乗って撮影ができる
中学校のダンスパーティーシーンで使われた飾り付けとサイン
シーズン1で登場した化け物キャラクター、デモゴルゴンも大人気

80年代のポップカルチャー感じる、ノスタルジックな店内

店内には当時流行した劇中でも使われている80sポップミュージックが流れ、点滅するネオンのサインやライティングまで演出に抜かりがなく、まるでテーマパークにいるようでした。ゲームセンターのセクションには、実際にプレイできるレトロなアーケードゲームがあったりと「ただ買い物する」のではなく、ストレンジャーズ・シングスの世界観に浸りながら劇中のシーンを語らっていたお客さんがたくさんいました。

今では見かけることも珍しい、レトロなアーケードゲームでも遊べる
ショッピングモールのセクションは、お会計のレジに
劇中に出てくるアイスクリーム屋さんの衣装は、ハロウィンのコスチュームとしても大人気に

ここでしか手に入らない!ポップアップ限定アイテムが勢揃い

ストレンジャーズ・シングスのグッズをインターネットで検索すると、いろいろなライセンス商品が出てきますが、実はNetflix公式のグッズはオンラインショップか今回のポップアップストアでしか購入できません。オンラインでの商品ラインナップには限りがあり、さらにポップアップも期間限定ということもあって、レアなグッズを目の前にしたファン達のお財布の紐は緩んでいるようでした。

この機械でスタンプを押したりして、自分だけのオリジナルカスタムTシャツが作れる
アメリカでは憧れや母校愛でスクールグッズを身につけている人が多いが、劇中の高校のグッズも揃っている
名シーンやキャラクターを特集した、ステッカーブック


I ♡ LAならぬ、デモゴルガン仕様のLAストア限定Tシャツ
フィギュア好きにはたまらない、リアルなデモゴルガン

ストレンジャー・シングスのシーズン3が公開されたのは、パンデミック前の2019年夏。それから3年が経った今も尚、ファンからの根強い人気が感じられたポップアップでした。NYでは、VR体験やバーを併設したハリーポッターの公式ストアが去年オープンしたばかりです。今求められているポップアップストアは、限定グッズを手に入れるためだけに訪れる場所ではなく、ファンがドラマや映画の世界にタイムスリップしたように浸ることができる空間作りに加えて、セットで写真を撮るといったそこでしか得られない経験を通じながら、インタラクティブに思い出を作れることが大切なのかもしれませんね。今後も映画のみならず、Netflixといったストリーミングサービスから生まれる話題作が、どんな風にオーディエンスへ IRL(現実世界)で体験をもたらしてくれるのか、目が離せません。


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