独学での英語リスニング学習、紆余曲折の末、ブレイクスルーした記録
長きにわたる独学での英語リスニング学習の紆余曲折・試行錯誤の記録です。
最後にブレイクスルーがありました。
そのノウハウを英音研学習サイトで公開していますので、皆さまは短期間で一気に高みを目指すことが可能です。
英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。
英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)
「英語リスニング」対「英語スピーキング」
英語の4大技能は、「読む」「書く」「聞く」「話す」です。
4技能ともバランスよくスキルを伸ばすことは理想ですが、現実にはなかなかそうはいきません。
英語ばかりに時間が使える訳でなく、他の勉強も、仕事も、趣味も、家事などほかにやる事はたくさんあり、多忙な訳です。
英音研スタッフの中学・高校の頃の英語教育は、リスニングテストはなく、英文法、英文読解、英作文、英単語・英熟語がメインで英語の「読む」「書く」の2技能にものすごく重点がおかれていました。
その2つの技能が英米の大卒教養人のレベルだったかはかなり怪しいですが、中高6年間、必死に勉強してそれなりのレベルには達したはずでした。
社会人になって外国人の方々との打ち合わせやたまにある英米企業視察のアテンドなどで、英語を「聞く」「話す」が必要なケースが出てきました。
当然ながら英語を「聞く」と「話す」が両方できれば良いに決まっています。
その当時は今のように安価なオンライン英会話サービスは存在せず、英米人の方々と英会話学習をするなら英会話学校に行くことが必要となりましたが、英会話学校に通うお金の余裕はないし、仮りに月2万円の授業料を負担しても週1回1時間程度で英語が話せるようになる気がしませんでした。
さらに英語を聞きとる事さえできれば、大学受験英語学習でつちかった英作文力を駆使して、話す直前の頭の中英作文で何とか言いたい事は返せると考えました。
英語スピーキングは話し相手が必要ですが、英語リスニングであれば、英語音声付書籍、英語ニュース、米国映画・テレビドラマなど教材は豊富にあり、独学が可能と考えました。
ということで、英語スピーキングはとりあえず手を付けず、英語リスニングに絞って英語の独学を実行することにしました。
英語リスニングの独学(1)英語聞き流し教材
その当時、英語聞き流し教材が出始めていて、英語音声を聞き流すだけで、英語リスニング力の向上のみならず、英語が口をついて出てくるというのが売り文句でした。
これなら、身動きできない通勤満員電車の中でも学習することができると考え、購入することにしました。
この教材は英語音声コンテンツが非常によく出来ていて、カリフォルニアの観光案内がまるで現地に言ったような感じだったり、恋愛・国際結婚話があったりで非常に楽しめるものがありました。
まずは初級編の英語コンテンツを8か月くらい繰り返し聞いていると英語音声だけでも完璧に意味を把握できるようになりました。
これで懸案の課題だった英語リスニング力向上も相当伸びたはずと、米国のテレビドラマを英語のみ字幕なしで視聴してみました。
しかし見事に討ち死にでした。米国人俳優の方々のセリフに関して、ほんの少しだけたまに英単語が認識できるだけで、あとは単なる音の流れとしか聞こえず、当然ながらセリフの意味は判りません。
英語聞き流し教材は完璧にリスニングができるのに、これはおかしい。
中級編をやれば、事態は打開できるかもと中級編を購入し、また8か月くらい聞いて完璧に英語を聞き取れるようになり、再度、米国テレビドラマに挑戦したものの、またも討ち死。
ここであきらめれば良いのに、コンテンツの面白さに負けて上級編にもチャンレンジ。
そして再度、米国テレビドラマに挑戦したものの、またも討ち死。
結局、初級、中級、上級編と2年近く聞き流し英語を勉強しましたが、結局、英語リスニング力は今一歩だし、英語が口からついて出てくることもありませんでした。
今から思うと、この教材はコンテンツの面白さに加えて、使用している英単語は中学・高校1年程度のものを使い、発声スピードも速くないため、非常に心地よく聞き流すことができました。
しかし、米国テレビドラマは単語レベルと言い、発声スピードと言い、リアルな世界なので通用しなかったのだと思います。
それは某有名アミューズメントパーク内で気分よく過ごしていたのが、ゲートの外に出て駅に向かう道すがら現実の世界に引き戻されるような気分と同じでした。
英語リスニングの独学(2)日常会話・ビジネス会話教材によるリピーティング
さすがに英語リスニング力は聞き流すだけではだめだと思い知ったため、今度は、日常会話・ビジネス会話教材によるリピーティングをちゃんと実践しようと心を入れ替えました。
まずはビジネス英会話教材を購入して、通勤で駅に向かう道すがらは英語コンテンツを聞きながら、ぶつぶつリピーティングし、満員電車の中ではさすがに声を出してリピーティングをすると周りに迷惑で変な人になってしまうので、頭の中でリピーティングをしました。
これを毎日半年くらい続けるとだんだん飽きてきます。
そのタイミングで、米国のテレビドラマを英語のみ字幕なしで視聴してみました。
しかし見事に討ち死にでした。
まだトレーニングが足りないかも、今度は日常会話教材を購入して同じく通勤時間を使ってリピーティングを継続しました。
しかし、半年たって米国テレビドラマを見るとまたもや討ち死。
さらに別のビジネス英会話教材、さらに別の日常英会話教材と2年ほどで4冊の英会話コンテンツをリピーティングしましたが、劇的に英語リスニング力が向上することはなく、徒労感があり、英語リスニングの才能がないかもとモチベーションが下がりました。
英語リスニングの独学(3)英語フォニックス学習
このまま英語会話コンテンツのリピーティングを続けても無駄だと諦め、根本的に発音を見直してはと考え、英語フォニックスの学習をすることにしました。
母音や子音の発音について音声での解説があり、毎日通勤時間に勉強しました。
半年ほど経ち、さすがにマスターできただろうと考え、米国のテレビドラマを英語のみ字幕なしで視聴してみました。
しかし見事に討ち死にでした。
英語リスニングの独学(4)英語リンキング学習
インターネットを調べると、英語のリンキングなどを勉強すると、英語リスニング力が向上するとあったので、今度は英語リンキングの教材を購入しました。
英語音声コンテンツがあったので、通勤時間に勉強可能でした。英語のリンキングがどのような場合に起きるのかの説明もあり、なかなか興味深いものがありました。
半年ほど経ち、さすがにマスターできただろうと考え、米国のテレビドラマを英語のみ字幕なしで視聴してみました。しかし見事に討ち死にでした。
英語リスニングの独学(5)米国テレビドラマ
聞き流し教材、英会話教材、英語フォニックス、英語リンキングと英語リスニング力強化の主要な方法はやり尽くしたので、手詰まり感一杯でした。
ここまで努力してきているのに何かが足りないと言う感じでした。
そこで、こうなったら米国テレビドラマそのもので学習しようと考えました。
さすがに通勤時間にできるものではないので、週末や休日に時間を取って実施しました。
映像画面に表示される英語字幕は、セリフが終わるとすぐ消えてしまい、リピーティングがじっくりできないので、スクリプト(台本)があり、楽しめそうな米国テレビドラマを選択し、DVDを購入し、PCで勉強することにしました。
そして、米国人俳優さんたちの呼気の出し方、声帯の使い方、舌の使い方、口の開き方など目を凝らして、耳を凝らして見つつ、スクリプトを使って、同じような発声になるまでリピーティングを繰り返しました。
言わば米国の俳優さんたちが英語の先生だった訳です。
セリフの発声スピードは遅いときもあれば速いときもありますが、総じて日本の英会話教材よりかなり速く、リピーティングの難易度はかなり上がりました。
そうしたところ英語フォニックスで解説されていたような教科書的な発声とはかなり異なることも分かってきました。
そのような感じで数十話についてリピーティングのトレーニングを積んだところ、ある日、突如、霧が晴れたようにクリアに英語セリフ音声が把握できるようになったのです。
それまでたまに英単語が拾えるくらいであとは単なる音の流れだったのが、米国人俳優の方々のセリフの英単語の1つ1つがクリアに聞こえるようになったのです。
これは驚くとともに天にも昇る気分でした。とうとうブレイクスルーの日が自分にも来たと感じたものです。
今から思えば、英語と日本語の発声特性は構造的にかなり異なるため、日本語の発声特性のまま、英語フォニックス、英語リンキング、英語リピーティングをしても英語聴覚脳を構築することはできなかったのだということでした。
英語リスニング力を向上させるには英語発声特性をもってして英語フォニックス、英語リンキング、英語リピーティングのトレーニングをすることで英語聴覚脳が構築できると言うことがポイントだったのです。
まとめ
このように英語リスニング独学はかなりの紆余曲折、試行錯誤を経て、最後ブレイクスルーを体験することができました。
このブレイクスルーのノウハウを体系化し見える化したものが、英音研学習のコンテンツとなっています。
皆さまにはこのような途方もない試行錯誤による時間の無駄は不要です。
英音研学習の音読トレーニングを積んで、短期間で一気に高みを目指していただければと思います。