高知横断の旅 ②四国みぎした55フリーきっぷを使って室戸岬を巡る
前回の投稿からすっかり日が空いてしまった。
徳島ー高知を室戸岬を経由して巡るのに便利な、四国みぎした55フリーきっぷについて紹介しようと思う。
四国みぎした55フリーきっぷとは?
言ってしまえば下のリンクの通りなのだが…
鉄道線の
・徳島ー阿波海南(牟岐線)
・奈半利ー後免(土佐くろしお鉄道)
・後免ー高知(土讃線)
更に、鉄道空白地帯の阿波海南ー奈半利のバス路線、BRTが3日間乗り放題になるという切符。5,800円。昔は5,500円だったそう。55は値段の意味もあったのだろうが、並行する国道が55号線だからこの名前なのだとか。
使い方で一番お得なのは、この辺を3日間乗り回すことだが、あんまりそういう使い方をする人はいないかもしれない。室戸岬経由で徳島から高知に行く人とかが多いような気がする。その時、この切符はお得なのだろうか?見た感じあまり取り上げられないこの切符について、モデルルートともに説明したい。
値段を比較すると
結論から言ってしまうと、片道で室戸岬を経由して徳島から高知に向かう場合でもこの切符をお勧めしたい。
通常の場合
・徳島ー阿波海南(JR牟岐線:¥1,830)
・阿波海南ー海の駅東洋町(阿佐鉄BRT:¥700)
・海の駅東洋町ー室戸世界ジオパークセンター(バス:¥1,310)
・室戸世界ジオパークセンターー奈半利(バス:¥1,420)
・奈半利ー後免(土佐くろしお鉄道:¥1,080)
・後免ー高知(JR土讃線:¥330)
合計:¥6,670
フリー切符:¥5,800
少なくとも、普通に切符を買うよりは片道だけでもお得である。JR線を余った18きっぷで代用するなどどいった場合は、通常で切符を用意した方が安いこともある。(4,510円+18きっぷ)
徳島を05:31の始発で出ると、どこにも寄らずただ移動するだけなら、12:24に高知に到着する。ここから土讃線、予土線を経由すれば当日中に宇和島まで出られるので、移動のみをメインに据えるのであれば通常の切符や現金を用意するというのも一つの手段だろう。(ただ、それなら高徳線経由の方がいいのでは…)
とはいえ、折角室戸岬まで行くのであれば室戸岬の観光をしたい所だ。そうすると、このフリー切符が生きてくる。この周辺で一番交通機関の時間の間隔が空くのは実は室戸岬周辺のバスではなく、牟岐線末端部の牟岐ー阿波海南の区間である。(この辺は後述する)室戸岬周辺のバスは結構本数があり、(といっても1−2時間に1本ほどだが)結構使いやすい。周囲を回って巡るなら、このフリー切符はうってつけである。いちいち現金を取り出す必要がないのも良い。四国の鉄道旅ついでに室戸岬を巡るなら、この切符は強くお勧めしたい。
というわけで、以下に私がこの切符を使って辿ったルートを述べていきたい。
モデルルート
徳島05:31ー阿波海南08:03(JR牟岐線)
朝5時31分、徳島駅。
早い!まずはフリー切符を買わねばならない。前日は徳島入りの時間が遅くてみどりの窓口で切符を買えなかった。この切符は一部のフリーパスのように前日までに購入〜みたいな縛りはなく、当日に買って当日から利用できる。しかし、この早い時間に指定席券売機は稼働しているのか。…開いてた。さすが県庁所在地駅。こんな早い時間でもフリー切符の発行は可能である。
そもそもこんな早い時間の列車を利用しなければいけないのは、先述した通り牟岐ー阿波海南の列車が少ないからだ。05:31を逃すと次の阿波海南行きは09:30発。4時間空くのも相当だが、この09:30発は接続が絶望的で、05:31の列車だったら09:24にこのルートの中間地点とも言える室戸世界ジオパークセンターに着くところが、15:39到着まで遅れることになる。つまり6時間のロスになってしまうのだ。室戸世界ジオパークセンターは室戸岬の観光基地だが、16時前では店じまいも近い。実質的にはほとんど観光はできないだろう。この切符を使って室戸岬を巡るなら、05:31発の牟岐線に乗るのはマストと言える。一応高速バスで追っかけるというフリー切符完全無視のリカバー方法も無い訳ではないが…。
一度乗ってしまえばあとは気楽なもので、眠っている間に列車は時折四国名物のバカ停も披露しながら一路阿波海南を目指す。折しも時期は18きっぷシーズン真っ只中で、東海道線なんかは明らかに同好の士と思しき客で車内が混雑していたが、こんなとこまで来る(しかも18きっぷが使えない)物好きは奇特なようで、車内も特段混雑している訳ではない。一応一人同じことを考えているっぽい客はいた気がする。牟岐線は思っていたより海の見える区間は少なかったのを覚えている。08:03阿波海南着。地味に2時間半も乗っていたわけだ。
阿波海南駅はそもそも牟岐線の終着駅で無かったという事情はあるにせよ、終着駅らしい風格はまるでない棒線駅である。(だからといって元の執着だった海部駅に風格があるのかといえば、それはぜひ自分の目で確かめてほしい)ここから毎日ここ始発の特急列車があるとは俄かに信じがたい。
ただ、ホームを降りるとBRT用の真新しい待合室があり、これはちょっとただの駅ではない雰囲気をわずかに感じさせる。残念ながら接続が良すぎたために写真はない。
阿波海南08:10ー海の駅東洋町08:35(阿佐鉄BRT)
牟岐線の始発とBRTの接続は大変に良く、7分の接続で08:10阿波海南駅を出発する。始発駅(バス停といった方がいいのか?)は阿波海南文化村という所で、阿波海南駅ではない。降りると間もなくDMVがやって来る。
DMVはマイクロバスほどの大きさで、座席が満員だと乗車できない。予約することもできるが、このフリー切符だとこの予約ができない。つまり、乗車できるかは運ゲーである。…とはいえ、牟岐線と大変に接続の良いこの便でさえこの日の乗車人数は5人くらい。とても満員になる雰囲気では無かった。それはそれで経営が心配になる。
途中、牟岐駅、かつての終点甲浦駅を経由する。DMVは思ったより揺れが大きい。車体が小さいからか、レールの継ぎ目での揺れが普通より大きい気がする。スピードもそこまでは出せないらしい。元の線路設計からそうなのかもしれない。鉄道区間は間借りのようなものなのでそれでいいと言えばそれでいいのかもしれないが、それなら道路を使って普通のバスにしても良いのでは…と思ってしまったのも事実。DMVもなかなか難しいのだなと感じた。
海の駅東洋町まで乗車。DMV自体の終点は道の駅宍喰温泉だが、バスの乗り換えはこちらの停留所で行うこととなる。海の駅東洋町到着は08:35。
それにしても、まあ本来は鉄道とバスを乗り換えていたのだからこんなもんといえばこんなもんとは思うが25分11kmで700円というのはなかなかお高い。ある種フリー切符の恩恵に一番預かれる区間だろう。
ちなみに、土日だと直接室戸岬まで直通するDMVの便もあるが、この便はフリー切符では乗車できない。素直にバスに乗り換えるのが良いだろう。
海の駅東洋町08:40ー室戸世界ジオパークセンター09:24(高知東部交通)→室戸岬散策
一応5分の接続でバスに乗り換えだが、実際はもう少し待ったように思う。バス停はDMVと全く同じところ。時刻表上は08:40海の駅東洋町発。このバスも始点はここではなく、甲浦岸壁というところ。なかなかすごい名前だ。
ここまで異様な接続の良さで来たが、このDMVと高知東部交通の乗り継ぎが一番怪しい。JRと阿佐鉄は腐ってもかつては乗り入れをしていたわけだし、阿波海南駅に列車がいるかどうかで遅延状況も一目瞭然なので遅延等の緊急時に接続をとってくれそうなのだが、ここは分からない。何しろお互いこの停留所が起終点で無い以上、DMVもバスもお互いさっさとどこかに行ってしまうので一目見てDMVが遅れているかなんてバスからは分からないのだ。
一応DMVは甲浦までは鉄道路線を走り、甲浦から海の駅東洋町の道路区間は1km少ししかないので、渋滞による遅延の可能性は限りなく低い。牟岐線が遅れなければ心配の基本は必要ないだろう。牟岐線が遅れてしまった時は…。
さて、1時間近く走るバスだが、このバスまさかのコミュニティバスとかでよく見るタイプのやつだった。この辺りの地域のバス需要の小ささを思わずにはいられない。
バスは海沿いの国道55号線を、まずコミュニティバスだったら出さないスピードで飛ばす。44分で30kmも進むのだから速いわけだ。客は4、5人程度といったところか。南国の海の景色が心地よい。ただ、心地良すぎて大体は寝ていた。
09:24室戸世界ジオパークセンター着。バス自体は室戸営業所まで走る。
徳島から早4時間、距離にして110km、遂に室戸に辿り着いた。まあ遠い。
こんなこと言ってはなんだが、大阪からは室戸までバスも出てるので、その辺を考えてもいいだろう。それでも徳島からバスで3時間とあるので、やはり室戸は遠い。
とはいえ、なんとちょうどいい時間のか。室戸世界ジオパークセンター(長いので以降室戸GPCと書く)は室戸の観光情報基地みたいな役割も兼ねており朝9時に開くのだが、まさにそのためにスジを引いたとしか思えないダイヤだ。
そのまま高知方面に向かうのならばここで安芸方面のバスに乗り換えだが、私はここで自転車を借りて室戸岬周辺を夕方まで散策した。この辺は次の章で書こうと思う。
室戸世界ジオパークセンター16:30ーシレストむろと16:37ーシレストむろと17:59ー奈半利18:59(高知東部交通)
途中温泉のあるシレストむろとで途中下車していたため変則的になっている。室戸GPCは17時に閉まってしまうので、自転車は17時までに返さないといけない。時間目一杯使って高知に向かうのなら、バスはこの室戸GPC16:30発のバスか、1本後の17:16発のバスを使うのがいいだろう。
自分は温泉でゆっくりしていたのもあって、17:16発のさらに1本次、室戸世界GPC17:52発のバスに乗車した。
今度のバスは普通の大きなバスだった。バスの運転手が怪訝な顔で本当にこっちの安芸方面のバスでいいのかと尋ねてくる。この時間に安芸方面に向かう客がよほど珍しいのだろう。実際、この後奈半利駅まで乗車客は一人もいなかった。
普通に集落はあるのだが、バスは「〇〇宅前」など、北海道の原野をひた走るバスみたいなバス停の名付け方をしており面白い。なかなか不思議な文化だ。徐々に薄暗くなる中、バスは18:59奈半利駅に到着。このバス自体はさらに先の安芸にある安芸営業所まで40km近くを走り通す長距離路線なのだが、奈半利からは土佐くろしお鉄道に乗りたいので下車する。
奈半利19:09ー高知20:24(土佐くろしお鉄道・JR土讃線)
高知東部交通のバスは基本的に土佐くろとは奈半利駅か安芸駅の少なくともいずれかでは接続できるようなダイヤを設定しているらしく、この奈半利駅でも待ち時間は10分とかなり便利。
その奈半利駅は高架の上に佇んでいる。いかにもこの先まで延伸したいと言っている風だ。先ほど経由した甲浦も、この奈半利も、室戸で合体して高知東部を結ぶ阿佐線になりたかったのだろうが、その夢は遂に叶わなかった。ここまでの利用状況を見るとそれも仕方がないように思われる。むしろ、阿佐海岸鉄道にせよ、土佐くろしお鉄道にせよ、よくここまで鉄道を伸ばし、維持しているという感すらある。
とはいえ、阿佐鉄に比べると土佐くろは幾分かマシといった雰囲気で、列車に乗ると逆方向の安芸や奈半利に帰る列車の車内は高校生でそれなりに混んでいる。と言っても1両で事足りてしまうが…。
途中、この路線最大の駅で少々停車時間もある安芸駅で途中下車。これは、次の記事で取り上げる土佐くろ1dayユースパスを購入するためだ。
次の記事で詳述するが、この土佐くろ1dayユースパスは大変お得な切符なのだが、面倒なことに前日までに発行しなければいけない。加えて、限られた駅でしか発行していない。次の日はこのパスを使って中村の方へ行くことを考えていたので、買うタイミングはここしかないわけだ。
安芸駅の停車時間は7分。窓口まで行って切符の発券を受けるだけなら充分な時間だろう…と思っていたのだが。
先客がいた。とはいえ、1人だけなら時間の余裕はある。しかし、対応時間が長い。一応荷物も一緒に持ってきてあるが、ここで列車を見過ごせば夜だとどこの店も閉まってそうなこの駅で1時間待ちである。なかなかに辛い。駅員が切符を手渡している。「それでは、中津川までの乗車券です」中津川!?実は、大阪に来る前中央本線経由で18きっぷを使っていた私は中津川でも途中下車して1時間程度街並みを巡っていた。しかしそこからはや何日か。ここ安芸から中津川というと南風とのぞみとしなのを乗り継ぐのだろうか。奇妙な縁を感じずにはいられない。しかし、この駅で月に一度くらいしか出なそうなこの面倒な経路の切符の発券のタイミングで被ってしまうとは、なかなかの運の悪さだ。
しかし、まだ間に合う。急いで1000円札と年齢確認書類を窓口に出し、パスを購入。急いでホームに戻ると、列車はまだいてくれた。
夜の帷の中を一両のディーゼルカーが駆ける。御免からは土讃線に直通し、高知には20:24着。
ここまでお世話になった四国55みぎしたフリーパスで改札を出て、宿へと向かった。
実質的な移動時間は5、6時間くらいか。これでまだ高知の中央の高知市とは、高知県は広い。
室戸岬の観光
旅行中に巡った室戸岬の観光地について。
室戸岬
室戸岬は室戸GPCから大体10kmくらいの距離にある。自転車で潮風を感じながら走るのにはちょうどいい距離だろう。適当に走っても30分くらいの距離だ。
室戸岬は海が近い。岩がちだが、海に触れることも難しくはない。この辺がよく対比される足摺岬との大きな違いだろう。切り立つ崖の上にある足摺岬はどことなく死のイメージを連想させるが、一方で岩の湧き上がるような室戸岬のイメージはどことなく生に近い。天気もあるが、なんとなくのイメージとしても室戸岬の方が明るいイメージがある。同じ県の岬といえどなかなか個性があり面白いものだ。
御厨人窟(みくろど)
室戸岬のすぐ近くにある御厨人窟は、弘法大師が居住したとも伝わる洞窟で、室戸岬のすぐ側にある。一時期立ち入りが制限されていた時期もあるようだが、2023年現在はお昼とかの時間であれば入れるようだ。雄大な海の景色と音をバックに存在する信仰の場は静謐な雰囲気に満ちている。
最御崎寺(ほつみさきじ)
四国八十八箇所の一つで、その名の通り室戸岬の先っぽにあるお寺。このお寺は自転車で行くのが大変だった!
そもそも四国八十八箇所に自転車は向いていない。山の険しい四国の中で、八十八箇所は大概山の上にあるからだ。
海岸ぞいから一気に200m近い高さを猛暑の中漕ぐのはなかなかハードだった。自販機にあった水にこれほど感謝したことはない。ある種の修験道のようなものだ。
室玄
観光施設と言っていいのか分からないが、最御崎寺に参拝した後、ここで昼食をとった。最御崎寺で完全にバテ切っていたのも大きいが、ここで食べた鰤のフライは本当に美味しかった。多分地のモノなのだろう。
この辺の名産はやはり魚介である。室戸を訪れるのであれば、この辺の魚を食べておくことはおすすめしたい。
室戸ドルフィンセンター
別にイルカはものすごい好きという訳ではないのだが、ここは凄い。イルカやウミガメの保護施設なのだが、入場料500円を払って事務所みたいな扉を開けると大きな水槽があり、普通にイルカがいるのだ。
これくらいならまあよくある施設な感じもあるが、ここでは客が少ないのもあって、ほぼ貸切で芸を鑑賞することができる。2500円払えば芸の指示、7500円払えばマリンスーツを着て水槽内でイルカと触れ合えるのだそうだ。イルカ好きにはたまらないだろう。
イルカといえば品川にあるマクセルの水族館でイルカショーを見たのを覚えている。あそこでは2500円を払って30分くらい並んで席とりをしてショーを見た。観客はどれくらいいただろう、春の混雑する時期だったから1000人くらいはいたか。
もちろん演出の凝り具合など色々違いはあるが、それを汲んでも自分一人に500円でイルカがはしゃいでいる様は所変われば品変わるというか、なかなか衝撃的だ。この日は他に観光客が1組いたが、東京と比べるとなんとのどかなのだろう。
津照寺(つしょうじ)
こちらも四国八十八箇所の一。こちらは海岸沿いから階段でアプローチできるので身体に優しい。港の近くには小さいながらお土産屋があり、この寺や港を中心とした集落の形を垣間見ることができる。
金剛頂寺
同じく四国八十八箇所の一。津照寺から4kmくらいのところにある。スマホのバッテリーが切れてしまい写真は無い。最御崎寺ほどではないがこちらも終盤に山登りが控えており、100mくらいを一気に駆け上がる必要がある。まあ普通は車で来るところなのだろう。
金剛頂寺が今回辿った場所の中では室戸GPCから最も遠いところにある。
室戸は室戸岬を頂点とした逆三角形型の地形であり、底辺(逆三角形なら上辺か?)の一方の頂点を室戸GPCとすれば金剛頂寺あたりがもう一方の頂点といった感じの位置関係にある。
金剛頂寺から室戸GPCまではまさにこの底辺を辿る道を走れば大体10kmくらい。ただ私は最後にこれまで来た道を辿りたかったので、室戸岬を経由する遠回りのルートで20km弱を漕いで室戸GPCに戻った。自転車を返却したのは16時半くらい。都合7時間くらい室戸を散策していたことになる。
シレストむろと
最後に辿った施設で、海洋深層水の風呂というのがある。壁があるので海自体は見えないが、これがなかなか良い。
このスポット自体は自転車で散策している最中に見つけたのだが、この施設、室戸GPCからは5kmくらいのところにあり、帰り道に寄ったとしてもこれでは結局室戸GPCに着く頃には汗だくになってしまう。(この日の気温は30℃を超えるくらいだった)
そこで気づいたのがバス停。室戸GPCを出て安芸方面に行くバスはちょうどこの施設を経由するのだ。そして、幸いにもこの区間のバスは1時間に1本くらいはある。ということは、一旦室戸GPCに戻り自転車を返却して、そこで安芸方面のバスに乗りここで途中下車し風呂に入り、1時間くらいダラダラしてまたバスで安芸の方へ向かえばいいではないか。調べてみたら、モデルルートの欄に書いた通り16:37にここに到着するバスに乗り、17:59にここを出るバスに乗れば20時半には高知に着く。(この辺の情報は室戸GPSにある時刻表で確保した)
という訳でこの施設に立ち寄った。海洋深層水の風呂というのも悪くない。心なしか普段より体が温まる気がする。そもそも1日中自転車を乗り回した後に入る風呂という時点で普段の風呂より心地よい。
注意点としては、海洋深層水といえど所詮は塩水なので、生傷とかがある人は多分しみるだろうということがある。そういう人用に普通の風呂もある。
結構地元の人が多い印象だが、みんな併設されているプールに行っているらしい。サウナもあるが、これはプール側に設置されており、入るには水着が必要なので注意。レンタルもしている。
という訳で、徳島ー室戸ー高知の移動に便利な四国みぎした55フリーきっぷの紹介と、私の辿ったルートを紹介してみた。室戸、海に山に動物に史跡に、なかなか楽しい場所であった。
はっきり言って車で移動するのが一番楽な気がするが、鉄道やバスを使った旅には地元の人の息遣いを知れる車旅に無い良さがある。
鉄道での移動がし辛いこの地域において、このフリーきっぷは強力な移動手段となるんじゃないだろうか、多分。
次の記事では高知ー足摺岬ー四万十町の旅の記録を書こうと思う。果たしていつ書き上がるのか。
(続く)
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