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ENTPが爆誕する理由

私はENTPであるが、正直生まれてきた瞬間からこのおかしな性格の人間はいないと思っている。なんらかの要因でこの奇妙なMBTIに辿り着くと思うのだが、その要因を考えてみた。あくまで私自身の経験に基づいたn=1でしかない仮説なので、語尾に必ず「知らんけど」がつくことは最初に断っておきたい。

要因①放任主義かつ支配的な親
ENTPは、抑圧的な親からは生まれないと思う。アレをしろ、コレをしろと習い事などを押し付けられたりしていたらきっと爆誕しない。好きなようにやれ、と放任主義といえば聞こえはいいが、そもそも親に大して興味を持たれなかった人間が多いのではないか。興味を持たれなかったゆえに、親に抑圧や強制こそされないがなんでも与えられたというわけではないと思う。あくまで親の価値観から外れない範囲で、親のやりたいことが第一優先だったのではないか。私はそうである。だからこそ、自由だったけど、本物の自由を常に求め続けてしまうのである。

要因②勉強ができ、器用貧乏だった
ENTPはやたら自信満々と評される。これは根拠のない自信ではなく、根拠のある自信なのだと感じる。幼少期から周りの子に比べて賢く口が達者で、勉強ができ、文を書かせれば賞を取り、絵を描かせても字を書かせても賞を取る。ぶっちぎりの一番になったり、爆発的な才能を露わにすることはないが、何をやらせても誰よりも卒なくこなす。少なくとも私はそんな子だった。実家にはあの頃渡された数十枚の賞状が今も置いてあるだろう。神童扱いされた経験が人をENTPへと導く。

要因③大人に沢山褒められてきた
②と繋がっているが、何をやらせてもうまくやるので大人には当然褒められ一目置かれるようになる。大人の求める模範解答が瞬時に叩き出せるので、逆に段々つまらなくなってくる。授業中手を挙げて、「それっておかしくないですか?」的な質問をしてみる。作文に最近読んだ本から着想を得て、変な思想を入れてみる。それでもめちゃくちゃ奇天烈なことを言えるわけではなく、基本的にはつまらない模範解答の裏返しみたいなものなので、ちゃんと評価される。同年代のガキどもにはいとも容易くウケる。成功体験となる。

要因④物質的には恵まれていなかった
ENTPはお金持ちの恵まれたご家庭からは決して生まれないと思う。なぜなら早いうちから物質的に恵まれていたら、この世界はアクセスでき所有できるということを知ってしまい、好奇心や反骨精神など育たないと思うから。精神的には図書館や本屋やネットなど、様々なインターフェースに恵まれても、物質的には何一つ欲しいものは手に入らず、この世界の美しいものは何も直接見ることができない、どこへも逃げられない田舎で育った人間も多いのではないだろうか。

要因⑤同年代に好かれなかった
同年代に好かれる人間というのはいくつか特徴がある。それは所有する人間と、共感性の高い人間である。所有する人間というのは、例えばゲーム機や携帯や可愛い筆箱など、最新アイテムを持っている人間である。また、共感性の高い人間というのは、普通の親に普通に愛されて育ち、容姿や能力も平均に近い人間のことである。
ENTPになる人間は、上記のようにどちらともかけ離れている。ゆえに同年代に好かれるためには、なんのアイテムも持たずに丸腰の、本当は共感性の低い自分で、いかに相手に魅力的に映れるか努力するしかなかったのだと思う。トーク力に長け、恋愛上手みたいな側面もあるのはそういうことだと思う。


要因⑥自由に目覚めた瞬間がある
これは私の話でしかないが、自分が最もENTPらしくなった瞬間は「自由」という概念の素晴らしさを本で知った瞬間である。この世界は自由である。勉強すればどこへでも行ける。全てはきみ次第で、何者にでもなれる。縛られていることが一番退屈で無駄なことだ。世界へ羽ばたけ。そういう感じの思想に染められてから一気にENTPらしくなっていった。それまでは優等生の側面の方が強かった。


以上、ENTPのレシピを考えてみた。結構当たらずとも遠からずなんじゃないかと思う。割合が少ない理由も察した。やっぱりなんかちょっと可哀想である、ENTP。はやく抱きしめてくれ。

おしまい。

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