冬至(金柑と柚子)移ろいゆく水と花
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、emmyと、MayuAraiによるドリンクといけばなを二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしています。
今回は第七十三回目の『冬至』、emmyからのお手紙です。
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Mayuさんこんにちは。
ぐぐっと空気の冷たさに厚みが増してきましたね。
お天気のゆらぎがあるこの頃でしたが、いよいよ寒さが厳しくなってきました。
先日のお手紙では、鮮やかな南天と千両にまもなく訪れるクリスマスやお正月の気配をいただきました。屏風のようなシュロにびっくりしました。
以前イベントでお借りしていたお邸にシュロの木があって、扇状の葉を初めて見た時にとても驚いたので、まさかあのシュロがこんなに素敵に生けられているなんて!とどきどきしていました。金継ぎの器もとても綺麗です。
さて、冬至の暦を迎えました。
今日になって一気に気温が低くなり、季節が変わったことを感じます。
今夜は一年で夜がいちばん長い日。
冬至の日にはやはり南瓜や柚子、黄色いものをいただきたくなります。
今回は、ドリンクに金柑と柚子を使いました。
薄切りにした金柑にうすい白蜜をまとわせ、とろりとした蜜をつくります。
干し柿と柚子を抽出し、タイムと生姜を合わせ、旨みのある味わいとスッと涼やかな香りの液体をつくり、金柑蜜を少しずつ加えます。
黒酢をひと匙と柚子皮の香を仕上げに付けて奥行きをつけていきました。
しんと冷える夜に飲んでもらいたい、じわりと暖まるドリンクです。
間も無く年の瀬も近づいてきました。
忙しなく過ぎていってしまう日々ですが、今夜はお風呂に柚子を浮かべてゆっくりあたたまりたいと思います。
Mayuさんもどうかご自愛くださいね。
それではまた!
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二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしています。
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MayuArai