白露(豊水とバジル)移ろいゆく水と花
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、emmyと、MayuAraiによるドリンクといけばなを二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしています。
今回は第四十一回目の『白露』、emmyからのお手紙です。
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Mayuさん、こんにちは。
雨が通る毎に秋を感じるこの頃です。いかがお過ごしでしょうか。
まだまだ暑いかと思いきや、夜になるとぐっと冷える空気におどろき、ふとした時に聴こえる虫の音が季節のうつろいを一層感じさせてくれます。
前回のお手紙ではMayuさんのいけばなで水草の河骨をはじめて知ったのですが、不思議な名前や花、水盆に咲いている様子がとても魅力的でした。すいっと伸びたフトイとの取り合わせに夏の終わりを感じます。
今年の中秋の名月は満月のようですね。涼しくなった夜に満ちていく月を見るとお月見の時期になったのだな、とソワソワとしてしまいます。
さて、今回は手に触れることのできる満月、、のような梨をつかってドリンクを作りました。
夏の水分をたっぷりとふくんだ、まるくておおきな豊水梨を皮ごとざりざりとすり下ろします。
梨の酸味のある独特な香りがとても好きなのですが、あの香りは皮や芯に近い部分に多く含まれているようです。
芯ぎりぎりまで擦った果汁をまろやかな風味の阿波晩茶に合わせます。
フレッシュバジルとレモン、すこしの砂糖でやさしく煮てから、ワインビネガーと麹の香りで酸味を整えました。
ワインのような芳醇な口当たりに仕上がり。口いっぱいに秋の香りがひろがる一杯となりました。
十五夜はなんと今週10日とのこと。暦を見て今年は早いなと思っていましたが、実際も本当にはやい。なんだか飛ぶように日々がすぎていっている気がします。あわただしく過ぎていく日々だからこそ、季節の行事に目を向けていきたいですね。
Mayuさんは今年のお月見はどこで過ごされるのでしょうか?遠く離れていても同じ月を見ることができるのは当たり前だけれど、やっぱり少し不思議です。
実りの季節に感謝をしつつ、Mayuさんの秋のいけばなを楽しみにしています。
それではまた!
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二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしています。
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