大暑(コーヒー豆と晩柑)移ろいゆく水と花
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、emmyと、MayuAraiによるドリンクといけばなを二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしています。
今回は第六十三回目の『大暑』、emmyからのお手紙です。
Mayuさんこんにちは!
暑さのピークを迎えるこの頃、大暑の暦となりましたがいかがお過ごしでしょうか。
あまりの日差しの強さに外へ出るのもためらってしまいます。
土用の丑の日もそろそろですし、食べて力をつけなくてはと思いつつ、スイカやプラムなどの夏の果物ばかり口にしてしまう日々です。
最近、薬膳に詳しい方との会話で食材には温と冷の性質があるらしく、夏の野菜や果物には体を冷やすはたらきがあるそうです。
無意識に果物を食べていたりしましたが、季節のものを取り入れるのは過ごしやすくするためのライフハックのようなものかもしれません。
さて、今回は瑞々しい晩柑とコーヒを合わせたドリンクをつくりました。
コーヒーを一晩ゆっくり水出しし、煮詰めてシロップにします。
きび砂糖を使い、クリアでコクのある味わいに。
ぷりっと果汁がたくさん詰まった河内晩柑の房をやさしく根気よくほぐしていきます。ひと粒ひと粒ほぐした果肉をぶどう酢に漬け、オレンジフラワー、ハッカの蒸留水を加え、華やかな香りを纏わせます。
コーヒーシロップに晩柑の果肉、炭酸をシュワっと注ぎます。
こっくりとしたコーヒーの味わいにぷちぷちとジューシーな晩柑、フルーティーで程よい酸味が感じられる一杯となりました。
先日いただいたお手紙を読み返しながらこのお手紙を書いていたのですが、いけばなの鮮やかな花の黄色とゆれる利休草から締め切った部屋に居るのに夏の風を感じる気がして、
Mayuさんのいけばなを見ていると時間の余白をいただけるなあとなんだかあらためて思ったりしました。
体力が根こそぎ消耗される時期ですのでどうかお身体にはお気をつけて…!
夏を乗りこなしていきましょう。
それでは、また!
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二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしています。
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