春分(桜と蜜柑)移ろいゆく水と花
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、emmyと、MayuAraiによるドリンクといけばなを二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしています。
今回は第五五回目の『春分』、emmyからのお手紙です。
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Mayuさんこんにちは!
桜があちこちで咲き始めたこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
啓蟄の日にいただいたお手紙では眩しい花の彩りに春が来たのだな、と胸が温かくなりました。生き生きとした連翹の動きに写真を通してやわらかな香りが漂ってくるような気がします。
さて、今回は春の盛りを迎えた春分の日。
昼と夜の長さが同じとなり、本格的な春を迎えます。
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という趣旨や五穀豊穣の祈っていたことから季節の中日である春分は国民の祝日となったそうです。
とはいえ今年の寒さが緩みはじめてからのんびりする隙もなくの桜の開花に、流石に早すぎでは?と驚いています。
そろそろ見頃を迎える桜の花を、グラスのなかでも楽しめるようなドリンクをつくりました。
きゅっと甘酸っぱい南高梅の梅シロップに生姜と繊細な香りの蜜柑の花の蒸留水をふわりと重ねました。春の花の香りを移した楓の樹木水を加えて、伸びやかな味わいに仕上げます。
塩漬けされた八重桜をしっかりと塩抜きをし、ビオラの花とオレンジの果肉を散らしています。
お花見をするようなイメージで見た目も華やかなドリンクとなりました。
花曇りという言葉がぴったりな今日。
暖かな陽射しから一転、陽が翳るとうっすらと寒くなってきます。
うつろいやすい季節ですからMayuさんもどうかご自愛くださいませ。
それではまた!
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二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしています。
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