いわゆる「多様性」がもたらす滑稽な事態(ディズニーの例)
ディズニー映画「リトル・マーメイド」の実写版とされる映画が制作されました。30年以上も親しまれてきたアニメ版原作の主人公アリエルは白人系の人魚姫で赤毛ですが、多様性に取り憑かれている現代のハリウッドが制作した実写版では黒人が演じ、黒人の人魚姫という風に見た目も人種も変わりました。
これにより同一の名前を持つ同一の異人種キャラクターが、二人存在するという摩訶不思議な現象が起きたわけです。一人は長年映画やキャラクターグッズで親しまれ、もう一人は多様性の名で押し付けられた異人種版。
ディズニーゲームの「ツムツム」でもとうとう実写版に合わせた「新アリエル」が登場しました。「アドベンチャー」という形容詞付きですが、「アリエル」を名乗っています。見た目も人種も違うため、個人的には違和感しか感じません。
黒人の有名キャラを白人化しようとしたら、マスコミやSNSは「差別だ!多様性に違反する!」と主張します。
しかしその逆はなぜか「正義」「多様性」とされます。
そして無理矢理にポリコレ・多様性の名で属性を変えられた既存キャラクターを認めない人は差別主義者扱いされてしまいます。
この二重基準は、多様性推進の目的が少数派(マイノリティ)優遇の多数派蔑視である事を物語っていると思います。
たかが映画やゲームと思うかもしれません。でも多様性を是とする人々は、長年親しまれた作品の設定をポリコレ仕様に変え、従来の良質な作品の否定に走っています。アリエルに限らず、こうした事例はこれからも続くと思われます。