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“風邪”を吹き飛ばす“風”はいずこ...

-ちょっと暗めです…(極力明るく書くつもりですが!!)-

10月16日。『うつ病』と診断された。
仕事で病んで約1年。ようやく診断名がついた、という安心感と、『うつ病』なんだ…、というショック。それまでは『抑うつ状態』だったから「がんばれば元の状態に戻れる!!」と期待していた分、“病”の1文字がついただけなのに「もう立ち直れないのでは」と思う。

「うつ病は心の風邪」とか言うけど、“風邪”の診断確定に1年近くかかったことも衝撃だった。
“風邪”はいつ治るんだろう…??

当時のことを知る人は誰もが「あなたは悪くない。何の落ち度もない。環境が悪すぎた」と何度も言ってくれる。ありがたい。でもこの言葉に甘え続けてはダメだ、と思う。

『環境や人は変えれないんだから、自分自身が変わりなさい』系の自己啓発や『世間のせいにするよりまず自分を磨け』系の語録を当時も見ていた。今思えば「辛すぎるときにそんなん見たら余計自分を追い詰めるだけでは??」と冷静になれるけど、社会人としても同年代の周囲と比べても人生に大きく遅れをとっている私は藁にも縋る思いでそれらの叱咤激励人生調教ワードを追いかけていた。

環境は…超ブラックだった。でもそれが“社会の荒波/当たり前”だと思って耐えていた。
相談できる人がいなかった。少し特殊な環境下だったので直接的な先輩や同僚がおらず、上司や他部署の人は頼れない(むしろメンタル破壊してくる)。新人には抱え切れないトラブルも1人で抱え込むしかなかった。

そんなことが“愚痴”で済む間に誰かに相談できる環境だったらな…と強く思う。
仕事は楽しかった。働ける喜びと充実感もあった。だからこそメンタルが身体にきて動けなくなったとき、喪失感とパニックと情けなさが襲った。どうしてダメだったんだろう。何がダメだったんだろう。やっぱり私はダメなんだ、みんなみたいなちゃんとした社会人になれない。「他の人はもっとうまくやってるよ?」の上司の言葉がぐるぐると脳内に鳴り続ける。“相談”じゃない。「助けて」と言っても許される人や環境を見つけられなかった、逃げ込めなかった私が悪いのだ。要領が良ければ、「他の人」なら「もっとうまく」できた。突然休んで仕事に穴を開けることも、そのまま辞めて関係各所に迷惑をかけることもなかった。

『うつ病』と診断確定されてから、また無意識に自己反省している。
どうしてこうなったんだろう。何がダメだったんだろう。「環境が悪かった」の言葉に甘え続けず、世の中のせいにせず、自分を変えなければ。

そのせいか(言った側から笑)、また仕事関連の悪夢を見るようになった。怒鳴られる夢、理不尽な怒られ方をしているのに“赦し”を求めて土下座しなければいけない夢、職場のやり残した仕事を1つずつ説明して誰かに謝らなければいけない夢…。
“風邪”はまだまだ拗れそうである。

仕事を辞めて(収入がなくなって)1年近いと、そろそろヤバイ。金銭面も母からの視線も…。
でも怖くて踏み出せない。
次に似たことがあればもう二度と立ち直れない危機感。自分が変わらなければ同じ結果になるのではという不安。失敗も「助けて」も許される職場などあるのだろうか。
フリーランスなどの起業も考えた。でもそれでやっていけるほどの才能も持ち合わせていない。ダメダメなのである。

八方塞がりをぶち破るにはとりあえずの一歩だろうけど、それが出せない。いつ“風邪”は治るのか。
治ろうとしてるはずなのに今日もまだ“風邪”の最中にある。

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