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【実験:06】「枠」のデザイン
本やグッズに関わらず、額縁のように縁どったり、SNS風に切り抜いたり、商品の外形に合わせた「枠」を使ったデザインは多くご入稿いただきます。
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今回はそうした「枠」のデザインでよくある原稿不備と、不備のままだとどうなるのか?を検証します。
■まずは作って切ってみる
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A5表紙用とポストカード用の画像を用意しました。
どちらもよくある白の縁取りと、SNS風のデザインです。
ちなみにこちらは参考用に作った不備データですので、このまま製造すると8~9割の確率で枠が切れる、または偏ります。
実際に製本・断裁して仕上げたものが下記画像です。
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それでは原因を確認していきます。
■仕上がり線から内側5mmの範囲にデザインがある
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今回の主な原因は「枠が仕上り線に近すぎる」という点です。
仕上り線とは、画像のテンプレートだと赤線のこと。
今回であれば赤線の内側はA5原寸サイズ(148 × 210 mm)、またはハガキサイズ(100 × 148 mm)がその位置になります。
印刷物はこの線の位置を目安に断裁されます。
断裁は様々な要因により多少のズレが生じるため、栄光では仕上り線より3mm外側まで絵柄を作って(=塗り足し)いただくようお願いしています。
これは裏を返せば「仕上り線より3mm程度はズレる可能性がある」ためで、そのズレは外側だけでなく内側になることも同様にあり得ます。
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実際には3mmもズレることは稀ですが、1~2mm程度のズレが生じることはままあります。
今回のデータを見ると、枠が仕上がり線から1mmの位置にデザインされているのが分かります。始めに書いたとおり「枠が仕上り線に近すぎる」デザインです。
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推奨として、切れてはいけない文字・絵柄は、仕上がり線より5mm内側に納めるようお願いしております。
上記の通り断裁は様々な要因により多少のズレが生じるため、5mmより外にあるデータの文字切れや幅のズレはご連絡いただいた際にもご許容をお願いしています。
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例えばこのbooknextのデザインなどは枠が仕上がり位置より10mm以上内側に配置されています。仕上がり位置から多めに距離を取ると「多少背幅や断裁位置がずれてもズレが目立ちにくい」という利点もあります。
もっというなら20~30mmくらい幅が合って、やっと多少は安心できる幅かな、といったところです。
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よくある間違いは「テンプレートの画像端から5mmを測ること」です。
推奨しているのは「仕上がり位置から5mm」であって、「テンプレートの画像端から」ではありません。
栄光でお配りしているテンプレートの多くは「仕上がりサイズ+塗り足し(3
mm)」です。画像の端から測ってしまうと、実際には「仕上がり位置から2mm」しか内側に収まっていないデータが出来上がります。
これでは枠が切れてしまいますので、お気づきの際は必ずご修正ください。
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クリアカードのみではありますが、気軽に枠切れのないデザインが作れるよう、栄光では今年の4月からデザインテンプレート(2種)の配布を開始しました。クリアカードでは人気の「SNS風」デザインです。
ルーラーの無いアプリをご使用の方でも、こちらのテンプレートを使用すれば枠切れの無い安全なSNS風枠のデザインが入稿できます。
ご活用のうえご入稿いただければ幸いです。
また、実際にテンプレートを使用したクリアカードの印刷見本を数量限定で「特殊装丁本2024」(有料見本)にお付けして配布しております。
どちらにもご興味がおありの方はぜひご検討下さい。