これからは「個」の時代だから。自分の「アニュアルレポート」を書いてみた。
はじめまして。市川瑛子と申します。
2020年度に入るにあたり、自己紹介記事を書いてみようと思い立った結果がこちらの記事です。
まず、そもそもなぜ改めて自己紹介なんてしたくなったのか、という話からさせてください。
というのも、別にそんなのわざわざ書かなくっても、よくあるこんな感じのプロフィール文があれば、事足りそうな気もします:
市川瑛子(いちかわえいこ)
慶応大学卒業後、外資系コンサルティング企業・マッキンゼーアンドカンパニーに入社。2015年、文部科学省のトビタテ!留学JAPANの運営事務局として新規事業を担当。2017年、スタンフォード大学にて経営学修士(MBA)および教育学修士(MA)を取得。
2018年よりランサーズ株式会社に入社。コミュニティ・教育サービス「新しい働き方LAB」を立ち上げ、現在は所長として様々な働き方の普及活動を行っている。
でもそれでもこの記事を書きたくなったのは、自分の「個人」としての活動が多岐に渡り始めていてまとめたくなったからだろうということに気づき、
そしてそれって、私自身の変化というよりも時代の変化なんじゃないか、ということにたどり着いたんです。
これからの時代は、企業の看板に頼りすぎずに個人の看板で勝負していける時代。趣味が仕事になったり、副業で稼ぎやすくなったりしているため、「本業」以外の自分も強みになってくる時代です。
皆さんの中にも、自分のことを紹介するのに名刺だけでは事足りなくなってきた、なんて方、いらっしゃるのではないでしょうか。
企業単位から、個人単位へ。
その変化はつまり、これまでは企業が担ってきた様々な機能を、個人という単位でこなしていかないといけないことも意味します。個人としてのウェブサイトを立ち上げたり、それこそ名刺を作ったり、個人事業主として登録したり。
そこでふと思ったんです。
企業に必ずビジョンやミッションがあるように、個人にもあっていいんじゃないの?企業が毎年業績をアニュアルレポートにしているように、個人がつくってもいいんじゃないの?
…ということで、作ってみました!
市川瑛子の2019年度アニュアルレポート
そんなの興味ねぇ!という方がほとんどかもしれませんが。
「個人のアニュアルレポート」というコンセプト自体に関心を持っていただけるのであれば、さらーっとだけでも是非見ていってください。
企業のアニュアルレポートを参考に、大体こんな感じの要素があればいいだろうという目次を作ってみました。
2019年度の総評
活動概要
ビジョン・ミッション
行動指針
2019年度の活動ハイライト
2019年度の主要数字
今後の戦略
参考資料(SNS、過去のメディア掲載)
本来はもっと業績とか財務諸表とかが入ってるんでしょうけど、そのあたりはご愛敬。ツッコミを入れてくる株主様も、いないので^^
それでは、私版アニュアルレポートに挑戦!
2019年度の総評
私の人生の中で、もっとも「挑戦」した一年でした。ダントツで。
新規事業をゼロから立ち上げたのも、長年の夢だった世界一周を実現したのも、すべて自分にとっては未知の世界。ツイッターやニューズピックス等での発信を増やしたのも、自分的には新鮮かつやりがいのある挑戦でした。
でも別に「挑戦」って言葉は特に好きじゃないんです(笑)。なんかものすごく意気込まないといけないような気がして。どちらかというと、「やってみるかあ!」と思ってみたら、鼓動がバクバクしてきて、勢いで飛び込んじゃった、みたいな感覚。そんな体験をたくさんさせてもらえた一年でした。
活動概要
私の2019年度は、前半はフルタイムでランサーズでの新規事業に全力投球。後半になるにつれて自分自身も新しい働き方に挑戦するぞ、ということで、ミネルバプロジェクトでの副業、「働きながら世界一周」と、ポートフォリオが多様化していきました。
(それっぽく言ってみる)
1-1.ランサーズ株式会社 新しい働き方LAB所長
いわゆる「本業」がこちら。2019年4月に、個人で働く人たちのつながり・気づき・学びのコミュニティ事業「新しい働き方LAB」を立ち上げ、全国のコミュニティマネージャーとともに、「誰もが自分らしさに気づけるキッカケ」を広める活動を展開中です。
1-2.ミネルバプロジェクト 日本マネージャー
「ハーバード以上の最難関」なんて呼ばれたりもしているミネルバ大学の、運営母体である「ミネルバプロジェクト」の日本マネージャーとしても活動しています。
こちらが「副業」ですね。自分の興味のある分野で、なかなか本業では使わない英語での仕事ができ、かつ副業という「新しい働き方」にチャレンジできる、という意味で学びが多い。
でもやっぱり副業って大変…。そのあたりも今後発信していきたいな。
1-3.夫婦で世界一周
2019年12月より、長年の夢だった「夫婦で世界一周」をスタート!中南米とアフリカを中心に約20か国回るという計画のなかで、以下の活動を同時進行しました。
①「会社員だって働きながら世界一周できるはずだ」ということで、ランサーズでの仕事は、週2日のリモートワークという形で継続。そんなことをさせてもらえる会社と仲間に感謝です。ミネルバでの副業も継続しました。
②出会った人々のインタビューシリーズ「その時自分史が動いた」。
私たちが旅をしたかったのは、自分たちが楽しみたいからではなく、もっと色んな生き方があるんだということを証明したかったから。
そのために、現地の方々のユニークなストーリーを取材したのですが…なんていうんだろう。自分たちの「出会い力」に感心しちゃうくらい、驚くほど面白い人々ばかりなんです。会計士からラッパーになっちゃった人や、思い立っていきなり海外に移住した人、起業した後にまた古巣の会社に戻っちゃった人まで。でも一人一人、すごく共感できる部分も、学べる部分もある。是非フォローいただきたいシリーズです:
③インスタグラムでも、旅の様子を毎日配信。出会ったすべての人に "What makes you happy?"と聞いてみるプロジェクトも。合計100名を突破!
2020年3月には、新型肺炎の影響により、やむを得ず一時帰国しましたが、またいつか再スタートできるように準備中です!
つまるところ、私の仕事や活動を抽象化するとこんなところでしょうか。
◆コミュニティを育てる(というよりは、育つように大切に温める)
◆アイデアを考えてカタチにする(正確に言うと、カタチにできる人を巻き込む)
◆イベント・ワークショップ・教育コンテンツを企画し、届ける(参加した人の心に届けないと意味がない)
◆気づいたことや取材したことを整理して、意味を持たせて、文章にして、伝える(少なくとも伝える意思はある)
◆一応戦略コンサルティングもできる(ただし数字は強みではない)
◆一応英語もできる(翻訳もわりと好き。意訳にこだわる)
***
ビジョン・ミッション
自分自身のビジョン・ミッションなんて考えたことなかった。そしてきっと来年はまた変わってるんだろうな…。でもそれはそれできっと良いのです。
VISION:誰もがワクワクできる世の中にしたい
数年前、教育の仕事をしたいと目指していました。そこで、日本、アメリカ、ペルーやミャンマーなどの教育現場に足を運び、たくさんの子供たちと接しました。
その時にふと思ったんです。
「どんな国の子供でも、目が輝いている。でも、なぜ大人になると、目からその輝きがなくなってしまうんだろう‥」
以降、どうしたらもっと大人の目の輝きを取り戻せるかということを考え、今の活動に至っています。
私は、目の輝きのためには、「ワクワク」がとても重要なバロメーターだと思っています。何にワクワクするかは人ぞれぞれ。「夢」でワクワクする人もいれば、「お金」という人もいれば「今日のご飯」という人だっている。
何でもいいけれど、ワクワクできる大人はカッコいい。そしてそんな大人が増えたら、きっとそれが子供たちに伝染していく。そう信じています。
MISSION:自分らしさに気づくキッカケと選択肢をつくる
じゃあどうすれば、ワクワクすることができるのか?それを自分なりに考えた結果、このミッションにたどり着きました。
私自身、新卒でマッキンゼーに入った時は、自分が何をしたいのか分かりませんでした。だからとにかくがむしゃらに働くしかなかった。
でもそれから、文部科学省に出向させてもらって「教育」という世界に出会い、それがキッカケで教育プロジェクトをソマリアでやることになり、それが土台となってスタンフォードに留学することになり、その後気づいたら、天職だと思えるようなランサーズの仕事に行きついた。それもすべて、様々な「キッカケ」と「選択肢」を与えてもらえたからにほかならないのです。
でも一方で、社会人一年目で、仕事で追い込まれて自殺をしてしまった友人もいます。彼には、そのキッカケと選択肢が与えられていなかったんです。
そんなの、おかしい。
そう思ったのが、今の私の原動力になっています。
だからこそランサーズにいるし、旅に出て色んな生き方の「選択肢」を発信しているというわけです。
行動指針
私が大切にしている行動指針もまとめてみました。
(そのうちまた他に思いついたりして、随時更新していくと思います)
◆自分らしく生きる
上記ビジョンミッションの実現のためには、まずは自分が、自分らしく。
◆常にワクワクする方を選ぶ
偉人たちのように「常に困難な方を選ぶ」ほど立派な人間ではないのですが、ワクワクする方を選ぶようにしています。
◆仕事に人生を合わせるのではなく、人生に仕事を合わせる
スタンフォードで学んだ考え方ですが、世界一周中に同じことを言っている方に出会って、改めて確信にかわりました。
(詳しくは、こちらのインタビュー記事:「全財産をつかって片道チケットを買った理由と、そこから私たちが学ぶべきこと」)
◆誰とだって、つながることができる
昔、英語もしゃべれなかった私が、たった一枚の折り紙のおかげでイギリス人と友達になれました(詳しくはこちら)。言語や髪の色なんて、大した違いじゃないんだということに気づきました。誰とだってつながることができるんだ、というその時の衝撃は今の自分の土台になっています。
(関連して、大好きな動画:The DNA Journey&All that we share)
◆自分にとっての当たり前は、他人にとって当たり前じゃない
自分が思っている以上に、価値観って多様なんだ。だからこそ、それに気づけるように、そしてそれを受け入れられるようにしていたい。
***
2019年度の活動ハイライト
#1. なんといっても、新しい働き方LABを立ち上げたこと。
そしてその中でも、新しい働き方フェスという大規模イベントを、コミュニティマネージャー含むフリーランスチーム主導で大成功をおさめられたということ。このコミュニティについては気づきも想いもありすぎるので、また後日note書く予定です。
#2.夢だった世界一周を実現できたこと。ここまで明確に何かを「有言実行」できた経験は初めてでした。
#3.ツイッターやnoteで思っていたよりも反響をいただけたこと。
自分の言葉で、自分の考えを伝えることの楽しさを知った一年でした。
昨年度のトップツイート&noteはこちら:
2019年度の主要数字
アニュアルレポートらしく数字も出してみました。
※調査されることもないので、どの数字もかなりざっくりです(笑)
◆働いた日数=212日(フルタイム9カ月+パートタイム3カ月)
◆うちリモート勤務した日数=24日(世界一周12週間分)
◆テレカン時間=400時間(約週8時間平均)
◆ツイート数=1,495件
◆note記事数=個人8本+夫婦15本(少なっ)
◆訪れた国の数=世界一周10か国+その前に訪れた2か国=12か国
◆旅中で出会った人の数=100名(驚くことに本当にぴったり100名にこちらご参加いただきました)
◆旅中で取材した人の数=18名
今後の戦略
2019年度は「挑戦」でしたが、
2020年度の市川瑛子のテーマは「向き合う」、です。
走り続けるのではなく、一歩一歩立ち止まって、じっくり育てる時間を作りたいなと思っています。
新しい働き方LABは、これからさらに進化を遂げていきます。色んな種が色んな形で花を咲かせてくれます。だからその成長に、「向き合う」。
夫婦として始めた世界一周プロジェクトがこれからどうなるかまだ分からないけれど、その炎を絶やさないように、「向き合う」。
自分自身のビジョンとミッションに「向き合う」。
そして今、世界が変わろうとしているからこそ、その現実に「向き合う」。
そんな一年を過ごせるのかどうか…
また来年もアニュアルレポート、書こうかな?なんて思ってますので、是非引き続き応援いただけると嬉しいです。
***
あとがき
~個人のアニュアルレポートを書いてみて~
んん、これただの自己満じゃない?と悩みながら書いたのですが…
結論、これ、とてもオススメです!
私は【自分の活動内容を一か所にまとめる】という目的で始めたのですが、結果として【自分のビジョンやミッションなどについて考える】キッカケになったというメリットが得られました。
さらに言うと、書き方を工夫すれば、【個人で仕事を獲得する営業ツール】としても使えるんじゃない⁉と思いました。
私はあまり入れてないですが、例えばポートフォリオや過去実績、今後力を入れたいことや学んだことなどを書いておくと信頼UPにもつながるし。自分のキャラも知ってもらうキッカケにもなるし。
フリーランスの方々、個人としてのブランドをあげたい方々、是非試してみてはいかがでしょうか?
#私のアニュアルレポート というハッシュタグ、是非お使いください(笑)
私も、1年後に向けて、頑張ります。
「自分らしく生きる」をテーマに、いろんな角度から、いろんな場所で発信していきますので、よかったらnoteの両アカウント(以下掲載)、フォローしてくれたら嬉しいです^^
***
参考:SNS
◆Note:
個人のアカウントはこちら:https://note.com/eikoichikawa
世界一周中の気づきや取材記事はこちら:https://note.com/the_ichikawas
◆Twitter:
https://twitter.com/EikoIchikawa
◆Instagram:
旅の様子を配信しています:https://www.instagram.com/travel_ichikawas/
◆NewsPicks:
プロピッカーとして参画させていただいています。
参考:新しい働き方LAB
◆公式ホームページ:https://www.lancers.jp/lab
◆Twitter:https://twitter.com/lancers_lab
◆Facebook:https://www.facebook.com/lablancers/
◆YouTube「新しい働き方ラジオ:https://www.youtube.com/channel/UCOk7BGG6n446nCwPPufMv2Q
参考:過去の掲載記事
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