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雪月花優しさは心の気品


お蕎麦屋さんのお庭に咲いていたお花でした。

そば丸さんです


 素敵な本を読み心豊かに

メイ・サートンは、『夢見つつ、深く植えよ』(武田尚子訳 みすず書房)

「庭のよろこびのひとつは、いつでも何かが起こっていることにある」と書いているが、庭では小さな出来事や変化が毎日起きている。

この庭のある場所に毎日はいないので、余計にそう感じる。戻って来ると、知らない間に花が咲いていたり、小さな芽が出ていたりする。

この頃、庭に出ても虫や蝶々を見かけなくなった」と知人は自宅の庭の変化を嘆くが、この庭には、蜂やトンボ、蝶々が自由に飛んでいる。

秋になると鈴虫がリンリンという大合唱を繰り広げる。農薬もまかないし、肥料も使わない、雑草も適度に(いや、度を超して)生えているのがいいのかもしれない。

庭に出てみると、リンゴのいくつかが早くも赤く色づいている。花時を終えたセンダイハギには緑色の大きな莢がついている。大木となったユーカリの木のそばに生えている

フェンネルやヒメジョオンは、ユーカリと競うかのように一メートルを超える背丈になっている。人参の花は庭に白い星座を作り出している。

何だかすごいぞ、と思ってしまう。この静かな感動の中で、しばし庭に立ち止まり、空を見上げると、メイ・サートンのすばらしくすてきな言葉が天からの贈り物のように降りかかって来る。

花にせよ意思にせよ木の皮にせよ草、雪あるいは雲にせよ、一つのものを絶対の関心で長い間見つめていると、天啓にも似たものが得られると。

何ものかが”授けられる”」(『一人居の日記』メイ・サートン著 武田尚子訳 みすず書房) ーひとりになれる場所を持たなければ、自分の生が危険にさらされるということを、わたしたちはどこかでわかっている。

沈黙がなければ言葉は意味を失うこと、聴く耳がなければ話す言葉は心を癒すものにはならないこと、距離をとらなければ親密さは人を救いはしないことを、どこかでわかっている。

孤独な場所をもたなければ、わたしたちの行為はただちにむなしい身振りに終わることをどこかでわかっている。沈黙と言葉メイサ−トン、スタイルが精神の気品を表すように、優しさはは心の気品であるーと。

「独り居の日記が彼女のバイブルだと結ばれたのです」

からだには大いなる自然が宿っていて、それが見えるもの、見えないもの、聴こえるもの、聴こえないもの、感じるもの、感じないもの、そうしたすべてとリンクしているのだということを、今までより強く意識するようになった空の星と大切な人がつながっているのだということも強く信じて育った。

だから、十分過ぎるほど大人になった今でも、眠る前には窓を開けて空を見上げる。最近は、夜空を見上げるだけではなく、星の瞬きを確認したら、窓辺の椅子に座り、大切な人々を思いながら目を閉じ、20分程だが静かな深い呼吸をする。月に見守られる夜はさらによし。

家族は私のこの習慣を知っているので、冗談めかして「ただ今から宇宙とつながって来ます」と言えば、「どうぞ、いってらっしゃい」と私を送り出してくれる。といっても別の部屋に移動するだけなのだが。私がこの習慣を始めるようになって決めたことがある。

ゆっくり食事やお風呂を楽しみ、瞑想の時間を持つようにした。なるべく日が変らないうちにベッドにも入るようにした。そうすることで、夜の時間が充実した深いものになった。もちろん仕事量も減らし、量よりも質、と決めた。・・・などなど・・・素敵なご本でした・・・

私の日々のバイブルにもなりました。

生きることは一筋がよし寒椿


『瀬戸内寂聴』

おこさんに「何のために生きるの?」と聞かれたら、「誰かを幸せにするために生きるのよ」と答えてあげて下さい。

“人とつきあうのに秘訣があるとすれば、それはまずこちらが相手を好きになってしまうことではないでしょうか。

別れの辛(つら)さに馴(な)れることは決してありません。幾度繰り返しても、別れは辛(つら)く苦しいものです。それでも、私たちは死ぬまで人を愛さずにはいられません。それが人間なのです人は所詮(しょせん)一人で生まれ、一人で死んでいく孤独な存在です。だからこそ、自分がまず自分をいたわり、愛し、かわいがってやらなければ、自分自身が反抗します。”


“大抵の人間は自分本位です。特に女性は、自分中心に地球が廻っていると思っていて、思い通りにならない現実に腹を立てて愚痴ばかり言うのです。思い当たることはありませんか。?”


『瀬戸内寂聴』 人間はみんな死にます。川端康成さんも、三島由紀夫さんも、遠藤周作さんも、つい最近は北杜夫さんも、みんな死んでしまった。私のように90まで生きてごらんなさい。親しい人間は全部死んだということが、よくわかります。だからもう、私は死ぬことも怖くないし、病気も気にしません。

人は、人を愛していると思い込み、実は自分自身だけしか愛していない場合が多い。

人間は生まれる場所や立場は違っても、一様に土にかえるか海に消えます。

なんと平等なことでしょう。

『宮本亜門』

「人生二度なし」と思うと、今も悩んでいることが小さく思えてきてね。だから、行動し楽しむ。外に出て太陽を浴びる。それが今の僕の原動力なんです

心の奥で、ギリギリまで自分を追い込んだり悩んだりするのは、嫌いではないですね。むしろ、悩まない人生はつまらないと思うので、感動も、喜びも、痛みも、何にも感じない人生は嫌だなーとは思います

『竹内まりあ』 仕事ばかりしているとアイデアの引き出しもなくなって、感性もさびるばかりだということもよくわかりました

心に染みるお言葉でした・・・💐


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