私の時間を溶かすもの
…おかしい。なぜこんな時間なのか。
と考える間もなく正解は見込みが甘かった、いや甘すぎたことに尽きますよ。30分で終わると思ったことに3時間かかるとかね(ため息)。
今取り組んでいる実験は今まであまり経験がないものなので、どうやったらうまくいくのか日々試行錯誤中。そんなの誰か経験者に聞けばいいじゃないかと言われそうですが、経験者がいないんですよ(論文が出ていないだけで、世界のどこかでやっている人がいるのかもしれませんが)。
どういうことかというと、今取り組んでいる共同研究というのが、一言でいえば「異分野融合」なのです。つまり、私の専門分野、実験スキルとか持っている材料とかあるいは所属学会とか、そういうのが全く重ならない先生と縁あって共同研究をすることになったのです。
異分野の方と研究をするのはなかなか良し悪しなところがあります。これが重要でしょう!と思う部分がそれぞれ違うので、「え、なんでそこにこだわるの?」とか「なんでもっとこれを掘り下げないのか」とか、感覚的に違う部分が多いのです。そうなると細かいことで議論がかみ合わないし、意見が理解されない・自分が大事にしているところを尊重してくれない、とイライラする人もいてギクシャクするケースもいろいろ見てきました。
今回の私の共同研究は、まあ、もともと長い付き合いのある先生なので、お互いの人間性がわかっているせいか、そういうトラブルはほとんどないですね。むしろ「ええっ、そう来たか!」というポジティブな面の方が多いかな(たまに理解できないときもありますが)。
まあそんなわけで、私の分野からアプローチしているのですが、これがなかなか、なかなか…。
予備実験では不思議な(ある意味面白い)データも出てきているのですが、ここに意味があるのかどうか、そこを掘り下げるべきなのかどうか、いちいち立ち止まって考えてしまいますから…。
…そりゃ、30分じゃ終わりませんね(苦笑)。