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大学教員の会議では何を話しているのですか?

今日は朝イチから会議が始まるまでの時間を学生と実験。

就活の終わった4年生なので、ようやく実験に没頭できるようになりました。毎年のことではありますが、こうやって没頭し始めると学生の中で「あれ、実験って楽しいかも?」と思ってくれる瞬間があるのです。もっと早くそういう気持ちにさせてあげたかったなあ、ともどかしい思いがしますが、就活>>>>>>卒論ですから、仕方ないですね(とほほ)。

会議の10分前くらいに「じゃ会議行ってくるから。あとは頑張れ。」と言って出たのですけどね。面白かったのはその前に学生に「会議って、なに話すんですか?」と聞かれたこと。

それはそれはもう、いろんなことを議論しているのですよ(笑)。

私自身が学生のとき、特に大学院生のときは、とにかく先生は会議会議でしょっちゅう部屋を空けていました。実験について聞きたくてもなかなか戻ってこないので、みんなで困った困ったと言っていた記憶があります。確かに、何をそんなに話すのかな、と不思議だったような気もします。

時間が経って、教員側の立場に立ってみると、学生のときには全く想像も出来なかったような、全く見えていなかった部分が見えてきます。大学生にとっては「今、そして自分がいる4年間」しか考えていないし見えていないのですが、教員側からすると「4年以上先」のことまで考えたうえでの「今」ですからね。どうやって今後の学部・学科を運営していくか、どんな学生に来てほしいのか、オープンキャンパスや入試では何を主眼に置くのかなどなど、様々な事柄が密接に絡み合って将来につながっていくので、一つ一つおろそかに出来ない大事な議案になるのです。

前述の学生には「いろんなこと」といってごまかしてしまったのですが、ごまかすというか、多分こういうこと、学生に言っても理解できないと思うんですよね。私自身が学生のときに先生からそんな話を聞いたとしても「ふーん」と思うか、「めんどくさっ」と思っただろうし。

もっとも教員の中でも様々な見方をする方がいるので(それでこそ多様性)、他の先生はまた別の考え方をなさっているでしょう。

学生から「会議って、なに話すんですか?」と聞かれたときに、皆さんどう答えるのか、聞いてみたいものです。