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卒業論文発表会

今日は卒論発表会でした。

卒論発表会のやり方は大学によって、あるいは同じ大学でも学部学科によって全く違うと思います。現在私が所属している学科の卒論発表会はポスター形式。学生を3グループに分けて1時間ずつ発表するのですが、しっかり発表を聞くととても回り切れません。1人に15分かけたら4人しか聞けないということですもんね。

とりあえずまず学生に全体を発表してもらって、そこからネチネチと突っ込むのが私のスタイル。これは毎年恒例なので、私が近づいていくと学生があからさまにビビります。今年もネチネチと突っ込んでいるところに2年生が聞きに来て「えー、2年後これが出来る気がしないよぅっ」とおびえていました(笑)。

毎年つくづく思いますが、この卒論発表は学生というより、教員の力量比べだなという気がします。教員がどこまで学生一人一人に注力するか、あるいはきちんと研究戦略を立てているかによって、テーマから内容からデータの取り扱いまで大きく違うんですよね。ポスターの出来ばえなんかも、教員がどの程度協力したかのバロメーターになります。本当に緻密なものもあれば、・・・・(以後省略)。

とはいえ、一人一人の発表を聞きながら、この学生が1年生のときはあんなに頼りなかったのに、ずいぶん立派になったものだなあとやたら感慨深くなっていました。そうやって、この学生たちはこの4年間で大学での勉強以外に様々な経験をしてたくさんのことを吸収して成長したのだろうと思うと、私はこの4年間でいったい何を得たのですかねえ。なんだかいろいろ考えさせられる1日になりました。