大学生は助詞を使わない
昨日、学生のボキャブラリーが貧困になっているという話を書きましたが、ボキャブラリーだけでなく、助詞も貧困化(使用頻度が減っている)気がします。
私の授業では毎回A5の用紙を配布して、授業内容に関するコメントを書いてもらっています。読むだけだと忘れてしまうので、毎回面倒でも入力しているのです。字面を見るだけだと読み飛ばしてしまうのですが、入力しようとすると助詞がないことに嫌でも気づきます。
助詞、いわゆる「てにをは」は、話し言葉では省略することが多いので、おそらくその感覚のまま書いているのでしょう。話し言葉と書き言葉とが近くなっているのですね。
もっともこれは日本語に限ったことではないようです。私が聴いている「ラジオビジネス英語」でも紹介されていますが、英語でも(ビジネスの場面であっても)メールはどんどん話し言葉に近くなっているそうです。ましてや社内チャットになると、かなり会話調(くだけた文体)なのだとか。
言葉は時代とともに変わっていくものなので、目くじらを立てるのもどうなのかと思いつつ、でもどうなのかしら気になるわこの子たち就職して困らないかしらビジネス文書が書けなくて上司から怒られるんじゃないかしらと思う今日この頃。