不思議
僕はある日、面白い夢を見た。
僕は今日、その夢について語ろうと思う。
僕がゴールデンレトリバーとして、駅に捨てられていた。 一緒にICカードも捨てられてて、そこには53000 と書かれていた。 僕は魔が差したのか、それを使い、電車に乗った。
しばらく進むと、友人Kが乗ってきた。 僕に気づいたようだ。 最悪だ。
(バレたくない!)
その一心で、隣の号車に乗り換える。 Kが付いてくる。 隣の号車に乗り換える。 Kが付いてくる。 …
しばらくすると、中学校の頃の友人や高校の友人が大量にいる、駅に着いた。
みな驚いて僕のことを見るが、犬が電車に乗っているという感覚のみで、追いかけはしなかった。
1番前の号車に来た時、Kは僕の名前を呼んだ。
「えりか!」
何故バレたのかと考える以前に、バレてしまった絶望と喜びで涙が溢れそうになる。
「どこに行こうとしてたの?」
"別に…"
そんな事を話していると、知らない駅に着いた。 僕はそこで降りる。 Kを振り下ろすように。
けれどKは、必要に着いてきた。
駅を降り、見上げたそこは、知らない村の知らない畑。
Kはその畑に降りる。 走る 走る
作業をしているおじさんを横目に、必死に足跡をつける。
僕も便乗して降りる。 必死に必死に走る。
トラクターが来るも、それを飛び退け、足跡を残していく。
僕達は生きているのだと、証拠を残すように。
しばらくすると、泥まみれになった僕達におじさんがこう言う。
[話があるから、家の近くに来なさい。]
説教だと勘づいた僕達だが、何も言い返さずに着いて行く。
家の近くに来ると、おじさんはこう言う。
[君たち、○○学校だよね?]
(君達? あぁ…)
気づいた時には、僕はもう、人間の姿に変わっていた。
「はい…」
[学校に連…]
"あの!"
[ん?]
僕は、責任感と絶望で可笑しくなり
"僕がゲームに勝ったら、無しにしてくれませんか?"
そう提案した。
[あぁ。 これか。]
そのゲームは
「負けたら死ぬ…」
"大丈夫だよ!"
そう笑顔で答えたあと、それが最後の会話となった。
(※Kはガチの知り合いなので名前を伏せさせていただきました。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?