先輩

僕んちには脚のマッサージ機があるんよ。
僕はそれを毎日、シャワー後寝る前に使ってる。
ちなみに今も使いながら、このエッセイを書いている。 ウイーンウイーンって叫んでる。

何が良いかって言うとね、やっぱりふくらはぎが細くなる。
これマジで!
ふくらはぎ中心に空気で圧力をかけてもらってるんやけど、前と比べて明らか細くなってる。
しかも、強でしてもらっとるけん、ばり気持ちいい。
最っ高なんよね。 眠くなる。 寝そう。  ……


あっ、エッセイのこと忘れてた。 ごめんなさい。
そのぐらい気持ちいいんですよ。
細くなるし、気持ちいいし、疲れも取れる。
一石三鳥。 極楽浄土。 最高傑作。 安心睡眠。

空気がフーって入って、脚がギュゥウって締め付けられる。
堪らない。 この時間が好き。  …




あれっ? どうした?
動かなくなった。 なんで? は?
電源は付いてるし、足裏のやつは動いてる。

"先輩。 先輩! 流石に10分はキツいっす。"
ん? 誰? どこから?
"先輩! ここっす! 下向いてください!"
ん? えっ。 どこだよ。
"もうちょっと上!"
ここ? えっ? これ? マッサージ機? へっ?
"そうっす! 毎日、10分間空気入れてるんすよ。"
えっキモ。
"キモッとか言わんといて下さい。 頑張っとるんで!"
はいはい。 いつもありがとぅ〜。
"ありがとう じゃないっすよ! 適当やな。 先輩が思ってるより重労働っすからね? まじキツいっす…。"
えっ。 でも、それが仕事でしょ?
"そうっすけど…。 きついもんはキツいっす。"
使わない方がいいの? 親も使わんくなったし、悲しくない?
"まぁ…そうっすね。 言われてみれば…。 っしゃ! 頑張ります。 これからもよろしくお願いしやす!"
うん! これからもよろしくね。 いつもありがとぅ!!





フガッ!  … ん? あっ、気のせいか。

心做しか、気合いが入ってるように感じた。

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