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CELTA(英語教授法)取得記:生徒から答えを引き出すテクニック

こんにちは。
前回の記事、CELTA取得記:模擬授業の続きです。


今日は、
授業で生徒から答えを引き出すテクニック
(Elicitation Technique)
について書きたいと思います。


授業で学習する内容(文法や語彙)は、生徒にとって全くの『初耳』ということはほとんどないと考えます。
例えば、文法なら文法書を読んで、すでに知識としては知っている状態にあったり、いくつかの語彙は単語帳で学習したことがある可能性があります。

なので、先生が生徒に1から全て説明するのではなく、
生徒から答えを引き出す質問を投げかけます。

文法


例えば、現在完了形(経験)を教える場合。
先生がまず例文、"I have been to New York."をホワイトボードに書きます。
そして、生徒に

「この文章で使っている文法は何か?」
「構文は?」
「疑問文、否定文はどう作る?」
「主語が3人称や複数だったら?」

など、どんどん質問していき、色々なパターンの文を知っている知識の中から引き出します。

また、グループに分けクイズ形式にして、クラスメイトと話ながら答えを完成させるようにすれば、スピーキングの練習にもなります。


単語


単語を教える場合だと、
最初に写真を見せて、それに合った単語を言ってもらうという方法があります。

例えば、"frightened"という単語を引き出したかったら、
怖がっている表情の人の写真を見せたり、
高層ビルから下を覗き込んだ怖くなるような写真を見せたりして、

「この人の表情はどんな感情を表している?」
「高層ビルから下を見たらどんな感情になる?」

など質問すると、クラス全員でなくとも、一人か二人くらいは"frightened"の単語を答えたり、
もし出てこなくても"scared""afraid"など同義語を答えることができるかもしれません。
その場合は、「"scared""afraid"の他に表せる単語は?」と聞いてみます。
それでも答えが出てこなければ、この時に初めて"frightened"の単語を教えます。


生徒から答えを引き出す方法を授業に取り入れることで、
"student-centered"(生徒が中心の授業)
になり、ただ先生の話を聞いているだけの受け身の授業になることを避けられます。


生徒が自学習などで『以前から知っていた情報』と『授業で習った新しい情報』を関連づけることで、より記憶に定着しやすくなります。


文法は文法書やWebなどで確認すれば、自分でも学習でる。
文法の知識を実生活で使って、効果的にコミュニケーションできるかが問題。
それを解決する一つの手段として、教室での練習が必要。
「実際のコミュニケーションで使える」を目標に授業をしないと、自学習と同じになってしまう。

と習いました。ここはレッスンプランを作るときに、常に気をつけていたいポイントだと思いました。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は、「生徒が理解しているか確認するテクニック」について書きたいと思います。


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