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いつかの日のために
ここはさる曹洞宗のお寺。
まだまだ真夏を感じさせる暑い日だった。
秋の彼岸に入り、天候が安定している日を選んで、両親、ご先祖様が眠っている墓参りに行ってきた。
つまり、ひと月以上前のことである。
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墓守りは実家を継いだ長男の兄夫婦に任せているので、お寺さんとのやりとりや決まった行事には参加していないが、こうして春と秋の彼岸、お盆(旧暦=太陽暦)の7月15日前後には夫婦で墓参りし、両親とご先祖様が眠る墓に花を手向け、線香を上げ、草があれば刈って、掃き掃除してくることをずっと習わしとしている。
恐らく、これはどこの家でもある普通の光景であり、行いだと思う。
今思うことは、年齢を重ねてきて自分たちも高齢者となり、そうでなくても人の命はいつ果てるかも知れないので人生の終いをどうするかについて今のうちに決めておかねばならないと密かに思っている。
実のところ、これはまだ誰にも相談してないことではある。
実家を継いだのは兄なので、兄たちは父母、祖父母が眠る墓にいずれ入ることになるのだろう。
身内が亡くなって、寄り集まるとお喋り好きだった亡き叔母が「皆、順ぐりだから、、、ね。」と明るい表情でよく口にしていたものだ。
おぎゃーとこの世に生まれてきたら、必ず待っている、人としての運命。
既に、親族で親の代はすべて亡くなってしまっている。
そして、角度を変え有名人に目を移すと、少し上の世代の方々が続々と亡くなったり、現役から退いたりと周辺がかなり寂しくなってきたことがとても気になっている。
幸いにして、親しくしている同世代の仲間や上の世代のひとたちは皆健在で、一緒に遊んでくれたりしているのが何よりも救いであり、有難いことではある。
それから、自分自身も体調悪いなぁ~とか、たまに言いながらも仕事もして、GYMにも通って気晴らしもしながら身体を鍛え、気が向けばあちこちと出掛け、このnoteも楽しんでいられるので、至って心身ともに元気で暮らせてはいる。
周りが何となく寂しくなったということから焦燥感を覚えているわけではないが、それでも前述のように何も備えなくていいのか、と頭の片隅で考えるようになった。
個人としてお寺さんの檀家でもないし、特定の宗教、宗派に属しているわけではないので果たしてどのようにするのが一番腹落ちすることなのかを少しばかりまとめてみた。
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◆子孫に迷惑をかけたくない。
私は、お彼岸、お盆には墓参りするものだという習わしに従ってずっと今日まで続けてきた。
そして今後も通えなくならない限りは、続けるつもりだ。
しかし、我が子たちの代、そして孫の代になると果たしてこれが良いことなのかどうかと疑問に思っている。
我々が出来たんだから続けて欲しいと思う反面、墓参りするのが当たり前などと無理強いはしたくないし、もしかしたら我々だっていつ通えなくなるかも知れないことを考えると、今の在り方は方向転換して改めるおいた方がよいのかもしれない。
お墓参りの時に良く見掛けるのは、足腰が悪くなっても身体を屈めて杖をついて一生懸命に足を運んでいる年老いた方が数多くいらっしゃることだ。
墓地は必ずしもとは言わないが、郊外の遠隔地に位置していることが多いので尚更、身体を悪くされている方には大変な労苦だと思う。
だからと言って、お寺さんに完全にお任せとするというのは何とも切ない。
身寄りがあるのだから、末代まで足を運んでほしいかな、と願う。
そして、労苦がさほどかからずに通って来てもらうには、もっと合理的な方法が良いのかも知れないと密かに思っている。
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◆相反する考え
迷惑はかけたくないとしたものの、そして特定の宗教・宗派に属していないと言いつつ、古刹の境内やお堂などの佇まいが個人的にはとても好きなのだ。
やはり日本人なんだとつくづく思う。
そして、果たしてご先祖様を長い間参ってきた「お墓参り」という行為をここで断ち切ってしまっていいのかという思いもある。
墓石に愛着がある訳ではないが、墓石に向かって花を手向け、お線香を上げ、ご先祖様にこれまでのお礼を告げたり、近況を報告したり…….。
こうしたことがなくなってしまうのも何か味気ない気がしないでもない。
尤も、先祖を供養する在り方、価値観も変わってきているので、果たしてどこまで変えれば良いものか。
改まって子供達に相談すべき事でもないし、専門の方達に相談すれば色々ご提案してもらえるとは思うが、そこまでしなくて良いかなと思う自分がいる。
つまるところ、最終的には自分の意思に委ねるしかないのではないかと思う。
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◆選択肢は少ない
子孫に迷惑かけたくない、されど相反する考えをも満たすには、恐らく次のふたつ位しか頭に浮かばない。
◯アクセスの良い立地にある墓地
◯納骨堂
そんなはっきりしない事をぼんやり考えながら、今年も墓参りが終わった。
どこかにまだまだ大丈夫、そんな歳じゃないからという自分がいたりする。
But, times go by
光陰矢の如し
月日は百代の過客にして、行きかふ人もまた旅人なり
皆さんの中には、人それぞれで家長を継いで墓守されてらっしゃる方、私の様にそうでない方、様々な置かれた状況があろうかと思います。
ご自身の「いつかの日のために」をどう考えてらっしゃるかを是非お聞きかせ願えればありがたいです。
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🔶最後に
ちょっと寂しい話になってしまったので、いつもの様に何か食べて終わることにしますね。
当日立ち寄ったお店のランチを一緒に召し上がってください。
民藝調のお店「武州 しこめん」。
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ご夫婦らしきお歳を召されたお二人が経営者のようだ。
ランチメニューでかやく御飯とざる蕎麦のセットをチョイス。
これだけあって、千円しない。
これはお得だ。
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そばもうどんも揃っている。
名物と赤丸してあるのが自慢のメニューのようだ。
手書きメニューがとてもシブい!
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どれどれ、お酒もいろいろ揃っている。
青森の田酒や山形の十四代、福島の飛露喜、待てよ島根の王禄まであるじゃないか!
そのうえ、たまに買ってくる高知酔鯨まで。
く~っ、参った。
これは夜くれば良かった。(しょんぼり😞)
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と気を持ち直したところで、本日はお開きです。
お付き合いいただきありがとうございました。
コメントお待ちしてます。
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