上尾市とコラボ開催!「平方かわまちフェス」記念すべき第1回を開催しました
こんにちは、EIJUSOグループ代表の永嶋です。
今回の社内報noteでは、2024年10月27日に上尾市とコラボレーションして開催した平方かわまちフェスについて、イベント開催に尽力いただいた永嶋本部長、つつじが丘認定こども園の西田さんからご紹介いただきます。
「平方かわまちフェス」について
永嶋:「平方かわまちフェス」は、八枝神社周辺の平方地区で開催したイベントです。主催は上尾市さんで、EIJUSOグループは地域に根差した法人として市から出店のお声がけをいただき、「やらせてください」とお答えしました。
本イベントは、「上尾市かわまちづくり計画」の社会実験として企画されたものです。平方地区は、2019年10月の台風により荒川が氾濫し、大きな被害を受けました。荒川脇に位置する特別養護老人ホームご福あげおも1階部分が浸水被害を受けています。平方地区は船着き場があったなごりで、堤防のないエリアだったのです。
この被害を受け、平方にもスーパー堤防を作ることとなり、工事が始まりました。その工事と共にまちづくりをしていこうというのが「上尾市かわまちづくり計画」なのです。
先ほどお話したように、EIJUSOグループが一緒にイベントをやることになったのは、上尾市の方がご福あげおの2階にあるカフェを訪れてお声がけをいただいたことがきっかけでした。
上尾に根差した法人として、平方地区が江戸時代のようなにぎやかさを取り戻してくれたらうれしいという気持ちがありましたし、地域の方にEIJUSOグループという名を広く知っていただけるチャンスでもあると考え、お話に乗ることに決めました。おうぎの森で毎年開催しているありがとうフェスタのように、EIJUSOグループは来場者500~1000人規模のイベントの開催経験が豊富です。イベントをすることに対しストレスがないことは、今回も強みとなりました。
地域の方にも関わっていただくことで、盛り上がるお祭りに
西田:つつじが丘認定こども園の西田です。本部長よりお声をかけられ、イベント企画に携わることになりました。
当初、市側では「人が集まるイベントにしたい」という思いがあった程度で、具体的な内容は特に決められていませんでした。
永嶋:「初回開催を成功させれば、継続できるイベントになる」と思っていました。市からはキッチンカーを呼び「ごちゃまぜキッチン」としてやりたいとお聞きしたため、ご福あげおのカフェが協力できるだろうと考えました。
あとはステージですね。子どもたちが登場するステージを企画開催すれば、保護者の方、祖父母の方に足を運んでいただけます。市側に「ステージをメインとしたい」とお伝えしたところ、快諾いただけたため、こちらは丸々EIJUSOグループが担当することになりました。
西田:ステージにはつつじが丘認定こども園の子どもたちに出てもらいました。先生方には「わかりました!」と快く対応していただけて感謝しています。最近、こども園での行事には両親祖父母だけではなく、おじおばまで幅広い親戚の方がお越しになられる傾向があります。せっかく開催するならということで、当初予定していた年長さんだけではなく、年中年少クラスのステージも企画することにしました。
あとは近隣の小中高校の皆さん、地域に根差した活動をされている方へのお声がけです。地域で開くお祭りなのでぜひ地元の方にも出ていただきたいと思い、当日は高校のダンス部の皆さん、地元のフラダンスサークルさん、お琴をやられている方にもステージに立っていただきました。
永嶋:地域のイベントは、地域に住んでいる方にも関わっていただけることで成功します。フラダンスサークルは、うちに1、2度慰問に来ていただいたことがある地元で長くやられている方たちで、その縁でお声がけをしました。
西田:お琴の方は市からのご紹介で、町おこしについて学ばれている上尾市在住の大学院生でした。
永嶋:焼き団子と田舎饅頭の屋台が、結果的に地域を大きく巻き込む施策となりました。EIJUSOグループ会長による「焼き団子を復活させたらどうか?」の一言がきっかけで始まったプロジェクトです。平方地区には団子屋さんが2件あり、地元に長く住まれている方にはふるさとを想起する存在なのですが、今では2件とも廃業されています。家庭によっては「家で作るもの」と愛されてきた焼き団子を、ぜひ作って屋台で売りたいと考え、地域の大御所の男性たちに相談しました。
最初は「ええ?団子を?」という感じの方もいらっしゃいましたが、親切に教えてくださったり、試作品を作ってくださったりと、徐々に積極的に関わっていただけるように。イベント当日も団子を丸めに来ていただいたり、やんややんや盛り上げてくれたりと、「自分たちが教えてあげなくちゃ!」と気にかけていただきました。昔のものを復活させるうれしさも感じていただけていたのではないかと思います。結果、450本の団子は1時間足らずで売り切れました。
田舎饅頭の屋台は、農協の婦人会のような会にEIJUSOグループの職員が「作れるよ」と言ってくれたことで実現しました。こちらも、昔は作っていたけれど、今は作らなくなってしまったものの1つで、飛ぶように売れました。「懐かしい」と言って買ってくださった方もいて、うれしかったです。
年2回開催のイベントに!今後も地域と法人が共存共栄できるフェスに
永嶋:イベントは受付が2カ所あり、わかっている範囲でも1200人程度の方にお越しいただきました。受付をせずに参加されている地元の方もいらっしゃったようで、当日の動画を見た代表からは「2000人ぐらいいたのでは」という感想をいただきました。
上尾市の方からは「EIJUSOグループやつつじが丘認定こども園の協力がなければ、こんなにたくさんの人が来るなんて考えられなかった」と感謝のお言葉をいただきました。当初は「年に1度やれたらいいな」というお話だったのですが、盛況ぶりを受け、イベント後には「年に2度やりましょう」という話になっています。
初めての開催ということで、正直当日までは不安もありました。台風被害後に平方地区を離れてしまった世帯は多く、高齢化が進み、地域の明るさが失われていく印象があったため、皆さんが盛り上がってくれるのかが心配だったのです。こうして多くの方に楽しんでいただけるイベントを作ることができ、本当によかったなと思っています。
西田:時間がないなかでのスタートかつ、何もわからないまま手探りで進めていくことになり、私も不安が強かったです。つつじが丘認定こども園では、イベント後に保護者アンケートを取ったのですが、「すごく楽しかった」「また行きたいです」と言っていただけ、がんばってよかったなと感じました。
平方地区は上尾市内で1番の過疎地域です。こうしたフェスやスーパー堤防作りにより地域が活性化されていくとうれしいですね。このフェスは、EIJUSOグループ、そしてつつじが丘認定こども園が平方地区と共存共栄していけるお祭りになるんじゃないかなと思えた初回でした。