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12月7日に開催!2024年度の研究発表会について振り返ります

こんにちは、EIJUSOグループ代表の永嶋です。
前回の社内報noteに続き、こちらも昨年の話となりますが、今回は毎年恒例の研究発表会についてお話したいと思います。

▼直近では2022年の開催時に取り上げています

▼2021年開催時の社内報note

昨年度より表彰内容を変更しました

今年度の研究発表会は12月7日に彩の国すこやかプラザで開催し、17名が発表を行いました。2025年度入職予定の内定者の方々にも参加いただき、また今回は保護者の方、保育養成校の先生、ご縁のある同業者の方(千葉県で幼稚園、保育園を運営されている理事長・園長)にもお越しいただきました。

これまでは最優秀賞と優秀賞を選び表彰してきましたが、昨年度より新たにベストスライド賞、ベストパフォーマンス賞と2つの賞を加え、4つとしています。これまでの表彰形式では、どうしても当日のプレゼンの出来栄え次第になってしまうところがあったため、レポートとして内容がまとまっているか、研究が今後の仕事に役立つかどうかも評価項目に加えた形です。

ベストスライド賞は、プレゼンの中身ではなく、スライド自体の作りこみを評価して選出される賞です。報告書の内容がわかりやすいか、文字の大きさや配色、フォント、効果的な写真の使い方、PowerPointの機能の活用、エビデンスのある研究をグラフにして一目で伝わるようにするなど、「わかりやすく伝えている」デザイン的な部分を評価項目としています。

対して、ベストパフォーマンス賞はプレゼンの中身が良かった人に与えられる賞です。発表が堂々としていたか、声のトーンやジェスチャー、挨拶などが評価項目で、「もっと聞きたい」と思ったかどうかを見ました。

優秀賞や最優秀賞は、総合的な評価により選ばれます。今回の最優秀賞は扇の森の職員が受賞し、テーマは「ナッジりつ」でした。これは「ナッジ理論」と自立支援介護を組み合わせた造語で、ゲーム感覚で適度な運動や歩行を促す環境づくりについての研究でした。

来場者の方からの感想

お越しいただいた外部の方からご感想をいただきました。一部をご紹介いたします。

千葉県で幼稚園、保育園を運営されている理事長・園長先生より
仕事への取組姿勢、プレゼンテーション力、PCスキルなど、新卒の方の社会人スキルを劇的に高める取組を知ることができました。また、会の進行としても、非常にスムーズで、時間通り進む様子が心地よい規律を感じました。

保育養成校の先生より
学生時代とは異なる成長した姿が見られました。また、保育業界の特性として、経験知で実践の効果を図ることが多くなりますが、効果検証も含めた実践研究のご指導をいただいていることが、卒業生にとって非常に貴重な経験となっていると感じました。先生方、またチューターとして支えてくださった先輩保育者の皆様に感謝申し上げます。卒業後の学生の姿を拝見し、感慨深い気持ちになりました。

新卒の保護者の方より
新卒新人の皆さんの素晴らしい発表を会場で拝見することができ、大変感動いたしました。チューターさんは新人を指導し、新人はチューターさんを見習い目標とし、内定した皆さんは堂々と発表する新卒新人を見て希望を持ち、発表での疑問点を質問するという、この3代の若者達のパワーに驚きました。また、上司の皆さんやスタッフさんが社員に寄り添い、応援されていることも若い世代の成長につながっているのだと思いました。職場では縦の繋がりが多いと思いますので、このような横と繋がれるイベントは素晴らしいと思いました。

続けてきたことで見えてきた研究発表会の良さ

研究発表は、新入社員が8カ月かけて研究・プレゼン準備を行い、発表当日を迎えます。新入社員には、それぞれ伴走するチューターとして主に2、3年目の先輩がつき、発表当日は内定者にも参加してもらっています。

これまではPDCAサイクルを回すことを研究発表の目的だと捉えてきましたが、継続して実施することで、若い世代それぞれが成長イメージを高める機会になっていることも意義の1つだと思うようになりました。

内定者の方は1年上の先輩たちの頑張る姿を見ることで、1年後の自分の成長イメージを抱く手助けになるでしょう。また、チューターを務める先輩たちは、主体的に取り組んだ1年目を経て客観視できる立場に立つことで、新たな学びを得られます。成長した自分も感じられるでしょうし、客観的な立場として新たな成長にもつながるでしょう。

新入社員たち本人にとっては、社会人として仕事の目標を立て、それに向かって試行錯誤することで成長イメージを高められる機会になっているのではないかと思います。1年目は、自分にとってどういう仕事が得意なのかわからない時期です。そうした時期に自分で研究テーマを決めることは、何でも面白いと思える感性を磨く力を養うことにつながるでしょう。身近なところに研究テーマがあることに気付ける感性をつかめた方もいたのではないでしょうか。まだ仕事への固定観念を持っていない1年目だからこそ、豊かな発想やユニークなアイディアが出てくるところも、研究発表の醍醐味です。

テーマを決めたあとは、チューターや上司と対話し、時に相談しながら研究を進めていきます。自分が主体となって研究を進めていくことは、教育現場で重視されているアクティブラーニングそのものであり、深い学びの機会にもなっているのではないかと感じています。

発表当日は、プレゼンだけではなく質疑応答もあります。質問に答えるには自分の研究内容をきちんと理解していなければなりませんし、即興力も求められます。このように、様々な力を伸ばす機会となっていると改めて感じました。

昨年度より賞を増やしたとはいえ、全員が受賞できるわけではありません。しかし、受賞の有無に関わらず、この取り組みを通じて得られる経験は、確実に一人一人の成長につながっています。今回、受賞できなかった悔しさから涙を見せた職員もいましたが、その思いは必ず次のステップへの原動力となるはずです。

2025年度の研究発表会でも、また素晴らしいプレゼンを見られることを期待しています。

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