013 『考現学@京芸沓掛キャンパス』の刊行について
1月のニクの日である1月29日、京都市立芸術大学美術学部総合芸術学科畑中研究室調査研究報告13『考現学@京芸沓掛キャンパス』を刊行しました。
2021年から総合基礎実技、考古学、テーマ演習など機会を見つけて話をしてきた考現学の講義ノートおよび学生たちの課題の一部を掲載しています。私の講義ノートは誰得やねんと思うことはあるのですが、私の覚えと受講した学生たちの思い出にはなるのかと思っています。大学に職を得たことにより、発掘調査の現場から離れてしまったことから、近頃は考古学の方法について考えることが多くなりました。あ〜でもない、こ〜でもないという思索の一端であると捉えていただければ幸いです。
構成について簡単に述べます。3部に分かれており、
講義ノート篇としては
Chapter1考古学者の考現学
芸術大学での考古学
考古学の方法と考現学・路上観察
タグを外して再構築 考現学から見立てのフレームワーク
私の考現学的実践としては
Chapter2パーテーション百景
コロナ禍が生み出したパーテーション
パーテーションの収集と分類
パーテーションの分析と考察
終わりに パーテーションとは一体なんだったのか
学生たちの提出課題としては
Chapter3考現学@京芸沓掛キャンパス
となっており、それぞれのトピックに対する学生たちの反応を付記しています。
どの課題も思い出深く、読み返すたびに情景が浮かび上がり、ニヤニヤしてしまいます。授業とはいえ、よくぞ物好きな教員に付き合ってくれたものだと感慨深いものがあります。早速学生たちに手渡したいものだと思っています。
B5版 122ページ 全カラー