長渕剛 ① 風は南から
長渕剛の良さを誰かと共感したくて、
誰に知ってほしくて、
自分なりの解釈を交えてレビューをしていこうと思います。
初心者ながらに自己満足でゆるくnoteを投稿していこうと思います。
また今後は長渕剛だけでなく、他のアーティスト、バンド(ジャンルだとロックが多め)のことなども投稿していく予定です。
シングルは2作! 「巡恋歌」 「俺らの家まで」
1.巡恋歌
収録曲
巡恋歌
帰り道
巡恋歌のカップリング曲である「帰り道」はお気に入りですね。
難しい言葉のないシンプルでわかりやすい詞。
詞を聴くとその情景が浮かばされる曲でもあります。若い男女の何気ない日常。大学生ぐらいですかね?
若いからこそ先のことは考えない。今が幸せならそれでいい。
だけどこの先、環境が変わったら??
あなたの物事の考え方が少し大人になってしまったら??
今が幸せならそれでいいと思いつつ、いつまで一緒にこの帰り道を通れるのか不安を感じているわけですね。なんだか切ないですが、イメージしやすい恋愛の心情がたまらなくいいんですよね。
30周年弾き語りライブでのリクエストでこの曲が歌われた時は途中のセリフ部分にかなり本人も困惑してましたが、今の長渕剛が歌えばどんな聴こえ方になるのか気になります。
「帰り道」はオリジナルアルバム未収録
2.俺らの家まで
収録曲
俺らの家まで
ジャック・エンジェル
「ジャック・エンジェル」はオリジナルアルバム未収録
長渕剛 1st ALBUM 風は南から
2枚目のシングル「俺らの家まで」と同時リリースとなった
長渕剛の記念すべき1枚目のアルバムである「風は南から」
同タイトル曲は今作には収録されずに、次作に収録される謎さはありますが…
鹿児島から博多、そして全国に旋風を巻き起こす!
そんな意味が込められているのでしょうか。
収録曲
俺らの家まで
僕の猫
いつもの寄り道もどり道
訣別
カントリー・ワルツ
待ち合わせの交差点
不快指数100%ノ部屋
今宵最後のブルース
君は雨の日に
巡恋歌
長いのぼり坂
この時期の特徴としてはシンプルなアコースティックサウンドの追求がみられます。60年代フォークシンガーのように、アコギの音のみで編成したいと思っていたのかもしれません。
それもそのはず。
この当時からギターが巧いのです。
アコギの基礎がしっかりできているんだろうなあと思わされます。
まあアレンジは当時の編曲家によって手を加えられてしまうのですが…
とはいえ、フォークの中にカントリーやジャグといった要素を取り入れつつシンプルながらもバラエティに富んだ作品でもあります。また名曲もこのころからありますね。シングルとしてリリースされた「巡恋歌」「俺らの家まで」はもちろん「いつもの寄り道もどり道」や「君は雨の日に」など聴くときの精神状態によっては涙が出てくるかもしれません。
ここには、世の中に反逆を見せる姿も日の丸を背負う姿もありません。ただ純粋な若い青年が恋と歌手としてやっていくための覚悟をゆっくりと力強く歌い上げています。癖のないシンプルな長渕が好きだったという人はこのアルバムを知ってるからこそだと思います。たしかにこの当時の伸びのあるハイトーンボイスは良い意味でも悪い意味でも今の長渕には出せないですね。
1.俺らの家まで
初期長渕の代表作ですね。
歌詞の内容は浮気がばれてしまった歌でなんともクズ男なのですが、若い男はみんなこんなもんでしょう。笑
2番の最後をこの歌詞で締めるところがなんとも憎いですが、ライブでは比較的演奏率が高い曲です。
機嫌なおして (つよし!!)のレスポンスがあるのは言うまでもありません。はやくこれができる世の中に戻るといいですね。
2.いつもの寄り道もどり道
切ない失恋の歌です。
この曲が収録されているから「帰り道」は未収録となってしまったのでしょうか?
同棲していたわけですね。ですが何かがきっかけ出て行ってしまいました。
一人で思い出を振り返りながらあなたに対する大切さを痛感し、後悔しますが戻ってはこないのでしょうね。
2009年のFRIENDSツアーから2013年のファンクラブツアーの時期にライブで歌われることが多かったのですが、近年は歌われなくなりましたね。サイドにICHIROさんのギターでまた聴いてみたいです。
3.君は雨の日に
こちらも失恋ソングです。
このアルバムの中でこの曲が一番好きかもしれません。
長渕お得意の詩による情景描写です。
情景が頭に浮かびます。
今の時代に男だ女だというのは違う気がしますが、
女性のほうが大人になるのが早いような気がしてます。(個人的にですが)
雨なのか涙なのかを意識した音から入るこの曲はファンからも人気は高いでしょう。なかなかライブで歌われることのないレア曲です。
4.巡恋歌
長渕剛のデビューシングルである巡恋歌。
こちらも失恋曲ですね。
たくさん失恋してますね。笑
世間の認知度も高い曲です。
1978年発売でありながらライブの定番曲でもあります。
2022年現在、ライブで披露されたとしても古臭さを感じることはないでしょう。
曲終盤ギターを掻き鳴らすパフォーマンスに魅了されるはずです。
巡恋歌でギターを搔き鳴らすようになったのは80年代後半からでしょうか?
本人曰く、デビュー前にこの曲のデモを音楽事務所にもっていっても相手にされず、実際にリリースしても1stはそんなに売れませんでした。
ですがこの曲でデビューしたからには絶対に世の中に浸透させて歌い続けてやるという怒りや悲しみそして覚悟が込められているとのことです。
その結果、現在では長渕ファンなら誰しもが愛する曲になりました。
5.長いのぼり坂
アルバム最後の曲です。
これからの人生をアーティストとして生きていく決意の歌ですね。
当時の長渕少年は焦っていたのでしょう。不安だったのでしょう。
応援ソングという捉え方もできますが、焦りを感じている
自分のために曲を書いて覚悟を決めたのではないか。
そんな印象を持っています。
「風は南から」はアーティスト人生の第一歩!
このアルバムをリリースして長渕剛の長いアーティストキャリアが始まります。現在の長渕剛とは全くイメージが違う作風ばかりでこの当時を知らない人は驚くこと間違いなしでしょう。このアルバムが発売されたのは1978年で、もう40年以上も前になります。しかし、時代を超越して心に染み入ってくる曲があります。聞いたことがない方は是非聞いてみてください。
また、ガチガチの長渕ファンでも改めて聞いてみてもよいかもしれません。
2021年のアコースティックツアーでさらっと訣別が歌われてたりするなど、この時代の歌を今の剛が取り上げてくることもあるかもしれませんからね。
1979年3月にアルバムの発売。まだ春ですね。
そうです。
1979年、まだ長渕剛は動きを見せます…
次回に続きます。
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