見出し画像

【eiiconに出資したワケ⑤】三菱UFJキャピタル・木原氏が語る、出資の決め手となった「eiiconが築く独自の立ち位置」とは?

eiiconは2023年4月、MBOを実施すると共に資金調達も行いました。さらに、2024年4月にはシリーズA 1st クローズの資金調達を実施し、同年6月にはシリーズA 2ndクローズの資金調達を完了。日本全国へイノベーション創出手法を波及させるために、VC/CVCや個人投資家の皆様から支援をいただいています。

そこで、これまでに出資いただいた方々に【eiiconに出資したワケ】を伺うシリーズ記事を掲載。eiiconへの出資の決め手は何だったのか、eiiconの強みをどのように分析しているのか、今後eiiconにどのようなことを期待しているのかを語っていただきます。

シリーズの5回目に登場していただくのは、三菱UFJキャピタルの木原脩造氏。三菱UFJ銀行が主催した「MUFGスタートアップサミットin名古屋」はeiiconが支援しており、木原氏もその現場に足を運んだといいます。実際イベントに参加した木原氏が感じたeiiconの強みや出資の決め手、これから期待することについて語ってもらいました。

▲三菱UFJキャピタル株式会社 投資第四部 主任 木原脩造氏
大学卒業後、三菱UFJ信託銀行に入行。証券代行事業の管理部門にて、上場企業の株式実務に従事したのち三菱UFJキャピタルへ参画。MUFGのリソースを活用して、新しい技術・ビジネスモデルで社会を変えるスタートアップの企業価値向上を支援。

50年の歴史を持つ老舗VC「三菱UFJキャピタル」

ーーまずは三菱UFJキャピタルについて教えてください。

木原氏 : 三菱UFJキャピタルは1974年に設立された、50年の歴史を持つ老舗のVCです。景気の波に左右されない安定した投資を続けており、これまでの投資実績は1,700件以上、金額にして1,000億円を超えております。

そのうちIPOを果たした企業数は920社を超えており、業界でも豊富な実績を誇っています。近年は毎年100社ほどに出資しており、IPOする企業も10社を超えています。

ーー注力している領域などはあるのでしょうか。

木原氏 : 特定の業種・領域に偏ることなく、モノづくり・生活関連の分野から、AI・IoT・Tech・Fintech・SaaS・ライフサイエンス等の先端領域まで、次世代の成長産業を支える投資を精力的におこなっております。

▲2005年度以降の投資実績は、約1,700件・約1,005億円となっている(2024年3月末現在)。※三菱UFJキャピタルHP「投資実績」より

「業界内で築く独自の立ち位置」が、出資の決め手に

ーーeiiconに出資した経緯を聞かせてください。

木原氏 : 実は投資を検討する前から、eiiconが運営するオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」については知っていました。多くの大企業が登録している他、有望なスタートアップも数多く登録しています。また、UIも優れており、とても使いやすい印象で、登録企業への支援内容が充実していることから「質の高いサービスだな」と感じていました。

ーー具体的に出資を考えるきっかけがあったのでしょうか。

木原氏 : 過去、グループ会社である三菱UFJ信託銀行が開催したオープンイノベーションプログラムをeiiconに支援してもらったことがきっかけです。信託銀行よりeiiconの出資のお話をいただき、検討を始めました。

ーー出資の決め手を教えてください。

木原氏 : 業界でユニークな立ち位置を確立している点です。オープンイノベーションに関わるサービスは、複数のプレイヤーが提供されていますが、eiiconは、他の事業者が手を出しにくい業務・課題に対して、きめ細かくサポートをされていると感じました。

たとえば、会社全体の戦略策定を得意領域にしつつも、具体的な企業マッチングや協業までのコンサル支援を不得手とする事業者・サービスもあります。
また、オープンイノベーションに関わる企業データベースサービスを利用する企業の中には、協業候補企業とのマッチングはできたものの、新規事業創出を具体化するまでの工程管理や交渉に課題を抱える企業も多くあります。

eiiconは、豊富な実績で培った支援ノウハウにより、オープンイノベーションの入り口となるコンセプトメイクから新規事業創出の具体化までの工程を一気通貫で支援されており、そのカバー範囲の広さとコンサル支援でのきめ細やかさが、業界の中でもユニークな点だと感じました。

業界を分析すればするほど、eiiconが築いている独自の立ち位置が浮き彫りになり、「だからこれだけの実績が積み上がっているんだな」と腹落ちしました。

国への働きかけにも期待が高まる

ーー出資にあたって注力した点などがあれば聞かせてください。

木原氏 : 社内に向けて、eiiconの今後の可能性を説明するのには、力を注ぎました。過去にもオープンイノベーションがブームになったことがありますが、今回もブームで終わってしまうと、想定しているような売上を実現できません。いかにして、現在のオープンイノベーションの勢いが、一過性のブームではないかを示さなければなりませんでした。

その説得材料となったのが、eiicon代表の中村さんによる国への働きかけです。政策に関わる方々と密にコミュニケーションをとりながら、オープンイノベーションをブームで終わらせないための啓発活動に力を入れています。eiiconのサービスでのユニークさと併せて、中村社長の国への働きかけに関わる熱意にも期待して、弊社としてご出資させていただくことになりました。

ーー他に社内からの評価などはありましたか。

木原氏 : 6月21日に開催した「MUFGスタートアップサミットin名古屋」をeiiconにサポートしてもらったのですが、主催の三菱UFJ銀行からの評価はとても高かったです。私も実際に現地に足を運んだのですが、驚いたのは来場者の数で300社ほどの企業に来場いただきました。

本イベントは、三菱UFJ銀行が有するネットワークを活用してスタートアップ支援を推進するもので、eiiconには、コンセプトメイク・集客の面でご支援いただきました。普段なら私たちのイベントに参加しないような領域の企業の参加も多く、その集客力に感嘆しました。銀行からも「今後のイベントもぜひサポートをお願いしたい」という声を聞いています。

共に地方のオープンイノベーションを活性化していきたい

ーーこれからeiiconとどのような取り組みをしていきたいか、お聞かせください。

木原氏 : 今後はeiiconと連携しながら、地方にオープンイノベーションを浸透させていきたいと思います。これからeiiconは、地銀を通して地方にもサービスを広げていくと聞いています。そのために、グループとしてお取引をいただいている地銀を紹介したり、我々と繋がりのある地方の企業を紹介しながら、地方のオープンイノベーションを活性化していきたいですね。

ーーオープンイノベーションに対してどのような期待をしていますか。

木原氏 : 日本の経済を盛り上げる起爆剤になると思っています。オープンイノベーションという言葉は2000年代の初頭からありますが、日本の商習慣に合わなかったのか、これまでブームになることはあっても根づきはしませんでした。

最近では大企業が積極的に取り組んで第二次ブームがきていると思いますが、しっかりと日本のビジネスシーンに浸透させるには再現性をもたせることが必要です。eiiconが掲げるように、オープンイノベーションを意図的に生み出す仕組みが必要だと感じています。

ーー最後に、これからのeiiconに期待していることを聞かせてください。

木原氏 : 地方創生の面でも期待していて、全国に網羅的にサービスを広めていってほしいと思っています。そのためには、地銀や地方自治体のフォローが欠かせません。私たちもできる限りサポートしながら、地場企業のオープンイノベーションを加速していきたいと思うので、共に日本全国に取り組みを広げていければと思います。


\積極採用中!/
eiiconでは様々なポジションで積極採用を実施中です。詳しくは以下をチェック!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?